2016.08.31
「山の日」に始まった今年のお盆休みの真っただ中。8月13日(土)の高山は雲ひとつない晴天に恵まれ、融資先「上清水信男さん」の完済記念パーティーは楽しいイベントとなりました!
■夏野菜の収穫祭! と焼き野菜!
上清水さんは高山で有機農業をされており、よりよい野菜を人に提供したい、そして子どもたちに本当においしい野菜の味を知ってもらいたい、との思いを胸にたくさんの農作物を育てています。今回のイベントでは、私たちも上清水さんの育てた野菜を直接自分たちの手で収穫し、新鮮そのものの野菜を焼いたりしてみんなで食べました。
収穫する作業中はとにかく暑かった…、のですが、ツヤツヤのナスや赤々と実ったトマトを見ては子どもたちも大人たちも大はしゃぎ。「早い者勝ちだよー。」と言われると子どもたちが我先にと獲りに走る姿には元気をもらいました。
私がそれ以上に印象的だったのは、参加した子どもたちがバーベキューで、「おいしい。おいしい。いつものとは全然違う!」と言って喜んだ様子で次々に野菜を食べていた姿です。彼らは普段、スーパーの野菜を食べることはないそうで、やはり自然のちからでできた野菜には感動できるうまさがあったのだと思います。私たち大人から見ても、自分の手で収穫する作業すら貴重な体験だったのが、夏らしく、焼いて食べるとなればそれは格別なものでした。
■幸せの輪
イベントの終盤には、momoの融資先「一般社団法人OneLife」の鈴木さんに加え、高山で長年まちづくりに携わっている「NPO法人まちづくりスポット」の竹内さんも見え、さらには上清水さんの息子さんの同級生が、息子さんの結婚式のビデオレターを撮りに来るなど人が人を呼び、盛大なパーティとなりました。幸せな報告続きでみんながとても明るい笑顔になりました。そして今回、上清水さんが日ごろから言われている、「人のつながり」の大切さと、またそのひろがりの可能性を強く感じ、私たちmomoとしても、もっともっとこうした企画を行って「人のつながり」に一役買っていけるといいなと思っています。
上清水さんは今回で完済となりますが、これからもmomoに何かしてもらえる機会があるといい、といったようなことを話されていたので、区切りをつけずに関わっていくといいかもしれません。
だからこそ、ぜひ参加されていないみなさんや他の出資者さんにも、また上清水さんのところで野菜をおいしく食べてもらえれば、そんな機会があれば嬉しいですね。
いや~それにしても、野菜がおいしかった!今年の夏一番の夏らしい思い出です。(きた)
2016.08.31
8月11日(木・祝)、久しぶりにひろがりの訪問に行くことができました。今回も絵本の読み聞かせをしたうえで子どもたちと交流しました。今回は夏真っ盛りということで、衣装を身に着け一緒にフラダンスを踊りました。いつもながら子どもたちの笑顔に癒されました。
今回の訪問は、9月に開催されるひろがり主催イベントの「わくわくプロジェクト」についての詳細を聞くためでもありました。医療ケアを必要とする重度の障がい児に「食べること」「ふれあうこと」を無理なく育みあうイベント。ただのデイサービスでなく、子どもたちの生きる力を育むひろがりならではのイベントに期待しつつ、ぜひmomoレンジャーとしてお手伝いをしなくては、と思うのでした。(はなぽん)
2016.08.31
今年3月に「One Life」さんが2つ目の事業所、「牧の里スポーツパーク」を開設されました!倉庫を新しく改装した天井の高い、とっても広びろとした空間です。年齢の高い、大きい子どもものびのびと遊んでいます。
さらに牧の里の入り口には「One Life」さんの名前が入った世界で1つだけの自動販売機が!! ぜひ行ってみてはいかがでしょう?
子どもたちが夏休みに入る7、8月は大忙し。朝から子どもたちを迎え、職員さんは1日中てんてこ舞いです。そんな7月の終わりに、100人以上が集まった大規模なバーベキューが行われました。「One Life」さんが運営するサッカークラブの子どもや障害を持った子ども、在日ブラジル人の子ども達も参加し、さまざまな人との交流の場となりました。(ゆっこ)
2016.08.31
高山・丹生川で完熟堆肥(下記写真)を作っている株式会社スピリットさん。循環型社会を実現する堆肥事業は各方面から高い評価を受けており、今年の4月には飛騨・高山さるぼぼ結ファンド投資事業有限責任組合からの3億2,600万円の融資(リンク)が決定しました。飛騨牛の牛舎を堆肥製造用のプラントやストックヤードに改修する作業を控え、代表の藤原さんは現在も大忙しです。
農業部門の優秀なスタッフさんがご家庭の事情で退職されてしまい、「縁のある人をお待ちしています」とのこと。単に農業やパーマカルチャーに興味があるというだけでなく、深い「生命観」と科学的な考え方をもち、「いまの有機農業の1歩先をいきたい」と考えていらっしゃる方には、おすすめの環境です。募集ページはこちら!(たつや)
※藤原さんの「生命観」は、こちらのロングインタビューで紹介されています。
https://sharethelove.jp/pioneers/takashi-fujiwara/
2016.08.31
momoの第58番目の融資先(つなぎ融資)となるN-markの事業、中川運河リミコライン・アート・プロジェクトは、アートによる地域の魅力再発見を目的とする事業です。このプロジェクトはアートという手法を用いて、運河に関わる人々の思い、運河の魅力、新たな発見や感動を目に見える”カタチ”にしていきたい、そんな思いから2014年に始まりました。
舞台は名古屋地域における中心的な水上輸送路として大活躍した中川運河。現在ではピーク時の約2%まで稼働率が減少し、一線を退いた運河。momoレンジャーまなみんの地元でもあります。
プロジェクトの代表武藤さんは、この中川運河の畔で発見した「秘密基地」中川運河アート&リサーチラボを拠点にみなさんとともに、水辺空間を活用したアートな実験や経験を積み重ね、運河、水辺のある環境を生活のリズムの中に取り戻して行きたいと考えています。合言葉は、「みんなで考え、みんなで作るアート。」
この言葉どおり、ここではフィールドワークをしたり、運河を使ったゲームを考えたり、人が乗れる船を作ったり、いろいろなプロセスに関わることができます。
私も、とある日のワークショップに実際に参加させていただきました。
■つくろう! 人造石ワークショップ
コンクリート技術が普及する以前、中川運河や名古屋港の築港時に人造石(長七たたき)と言われる技術が使われていました。この技術は土と石灰と水を混ぜて突き固めるとコンクリートよりも丈夫で耐久性も100年以上になるというもの。そんな人造石を型に流し、丈夫で草木との相性もバッチリのプランターを作っちゃおう! というワークショップです。
サバ土に水、石灰、スサ(藁)、海藻でできた糊を少し加えて機械で混ぜます。ブルンブルン震える機械のグリップをおそるおそる掴む子供。こんな体験もなかなかできない貴重な体験かもしれませんね。
当日は炎天下の中、京都からの庭師ご一家や東京のガーデナー、アーティスト、会社帰りのサラリーマンも参加していて、ワイワイととても盛り上がりました。こんな風にいろんな地域に暮らす、いろいろなセクターの方が水辺の秘密基地に集って共に何かを作り合えること。それだけでとても価値のあることだなと地元在住の私は思います。プランターの出来上がりは約一週間後。楽しみです♩(まなみん)
2016.08.31
気象庁が梅雨明けを発表した7月18日(月・祝)、名古屋市天白区にある平針小学校で、一般社団法人しんが主催する地域円卓会議@名古屋が開かれました。
一般社団法人しんは、momoが2013年に融資を行い、今年の5月に無事完済をした団体です。地域円卓会議は、「地域社会から排除されない環境作り」を目的に、多様な人々が自由に意見交換を行う「場」として定期的に開かれおり、今回の地域円卓会議は12回目で、22名の方が参加しました。
地域円卓会議は、参加者の自己紹介から始まります。普段何をしているのか、どういう経緯でここに来たのか。1人につき3分間ほど話しました。今回の会議では、大学生、会社員、介護士、保育士、弁護士、NPO運営者など、実に多様な人達が集まりました。お互いのことを知らなければ、自由な議論ができない、という考えがあるようで、自己紹介だけで1時間以上の時間が設けられていました。今回は、参加者の提案により、各参加者の夢について2分間ずつ話し合うことになりました。実に柔軟な運営です。
そして、休憩を挟んだ後、テーマ毎にグループを作り、意見交換をしました。テーマは、(1)高齢者、(2)精神・発達障害者、(3)貧困、(4)ニート・引きこもり、(5)いじめ・不登校です。
私は、(4)ニート・引きこもりグループに手を挙げて参加しました。グループ内では、各々が抱いているニート・引きこもりのイメージについて意見を出した後に、フリートークという流れで意見交換を進めていくことになりました。
私は、当初、ニートや引きこもりの人たちは、外に出る気になれない人や外に出る気はあるけどそのための力がない人、というイメージを持っていました。しかし、他の参加者からは、私がイメージしているように追い込まれてニート・引きこもりになった人ももちろんいますが、自ら進んでニート・引きこもりになる人もいるのではないかという意見が出されました。この意見については目から鱗でした。その後、自ら望んでニート・引きこもりをしている人に対して、「でも、しかし」とメッセージを掛けるにはどうすれば良いのか、引きこもりから外に出られるようになったきっかけはどのようなものがあるか(参加メンバーの体験談)などに話が広がり、多くの気づきを得ることができました。
最後に発表の場があり、各グループが話しあった内容をみんなで共有しました。
地域円卓会議は、月に1回のペースで、主に名古屋市内で開かれています。参加した方それぞれが気付きを得られるイベントだと思います。みなさんも参加されてみてはいかがでしょうか。(なるぴー)
2016.08.31
2016年7月23日(土)、日本陶磁器センター多目的ホールにて、momoの第11回定時総会と、アソシア志友館のお披露目会が開催されました! 強い日差しの照り付ける中、出資者、融資先、momoレンジャーなどが参加し、外の陽気に負けない熱い開催となりました。
momoは出資者、融資先、momoレンジャー、理事……どこか一つが決定権を持つのでなく、関わる人たちみんなで合意する、ということに重きをおく団体です。だからこそ出資者の方に、momoの「これまでの1年間の活動」を知っていただくと同時に、「これからの1年間の活動」の合意を得ることを目的にする定時総会は重要なイベントです。より多くの出資者の方に参加していただくこと、総会における全議決権の8割以上の行使を目標にしていることも、それが理由です。
私は初めての参加でしたが、いろいろなバックグラウンドを持っていらっしゃる出資者の方とお話をすることができて、とても刺激を受けると同時に、momoレンジャーとしてmomoに関する質問に答えられない勉強不足も痛感してしまいました。
さて、そのあとお披露目会が行われた一般社団法人アソシア志友館は、2016年2月に融資を決定した融資先で、アソシア名古屋ターミナル元支配人の柴田秋雄さんと志を同じくするみなさんが、世の中をよくするために集まった団体です。参加者の自己紹介を経て、アソシア志友館の紹介映像を拝見しました。
映像が始まった瞬間、あ、ここかぁ、と昔の名古屋駅前を懐かしく思い出していました。そこに映っているホテルの喫茶店は、そのざわめきを含めてとても居心地がよくて、私はよく長居をしていたんです。そのカフェで働いていた、ある接客スタッフの女性のお話はとても印象的でした。耳の聞こえない彼女を周りがフォローすることで、その方本人だけでなく、周りも成長するというお話です。また、できることなら祖父母と一緒に住む、頼みごとはせずありがとうと言う、人の奥行きを伸ばすのが会社であるなど、柴田さんの哲学はとても優しくて厳しいものでした。
柴田さんのおっしゃる「人とのつながり」は「人を信じること」が根本にあります。自分がベストを尽くしてこそ「人を信じる」に足る自分になれるのではと、考えてしまいました。なかなかできないことですが、私もそうありたいと思います。
定時総会がどのようなイベントなのか、今回参加するまではいまいちピンときていませんでした。実際に参加してみると、決算や予算、経営状況の説明だけでなく、出資者の方がどんな思いやきっかけで出資されているのかうかがうことができ、自分が参加しているこのmomoという団体の重みを感じることができました。
今年は助成金を予算に計上しないなど、予算の編成にも大きな変化が見られます。来年、この予算書がどうなっているのか、momoレンジャーはどのような形でmomoに参加しているのか、次回の第12回定時総会でぜひ確かめてみてください!(なかむ)
2016.08.31
高橋里加子(たかはし・りかこ):大学4年生、農学部。国際協力に興味を持ち、様々な講座を受けているうちに、もっと身近にも問題はたくさんあり、自分の生活が社会に直接影響を与えていることに気がつく。自分ができること、やるべきことを模索中…。
2016.08.30
momoを志金で応援いただいている出資者の思いの少し奥にお邪魔するこの企画。今回は、学生時代に出資をはじめたという吉岡 あずみさん(20代)。今年で出資歴7年の、元momoレンジャーです。
吉岡さんのように、momoの出資者にはかなり長くお付き合いいたいている出資者が実は結構いるのです。その理由を、現代の多様なコミュニティのひとつとしてのmomoから、今回は考えてみることにします。
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momoを知ったきっかけは、NGO系のイベントに行ったときだそうです。もともとボランティア活動などに興味があったという吉岡さん。
-出資してだいぶ長いですよね。どんな思いから出資されたんですか?-
人とのつながりや出会いを通じて、社会の課題や関係を変えていくmomoのあり方に共感を覚えたからかもしれない。いつの時代も人とのつながりは重要なものであると思うけど、今はそれがとても希薄なものになっていると思います。学校だけ、会社だけ、極端な話家族だけ、もしそれがなくなったらどこに新たな居場所を見出すのか。居場所探しを、居場所がなくなってから探すのか?
momoは、出資というかたちではあるけれど、それだけではない、出資した先の人との関わりが生まれるところにひとつの良さがあると思います。
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吉岡さんは仕事のかたわら、仲間と農業をしているそうです。その仲間とはなんと、momoのつながりで出会った人とのこと。同じコミュニティだと情報が偏りがちになりますが、momoの出資者にはあらゆる立場の人がよい意味でごちゃまぜになっています。
そこから広がる立場や想い、考え、仲間、アイデア、意識・・・吉岡さんの活動のように、志高い仲間が見つかるかもしれません。同じ思いの仲間が見つかるかもしれません。
NPOバンクであるコミュニティ・ユース・バンクmomoは、「強い人も弱い人も気持ちよく生きていけるコミュニティ」であると筆者の私は感じます。ここで指す「強い人」「弱い人」は、単純な能力や成果だけではなく、もっと幅広い定義です。人を想う心がmomoへの出資というかたちになり、それが人とのつながりというかたちになって返ってくる。
momoはそんな存在ではないかと、インタビューをしていて感じました。(もえもえ)
2016.08.26
6月25(土)、26日(日)の1泊2日で、momoのボランティアスタッフ「momoレンジャー」の合宿を行いました!
定例ミーティングにも増してたくさんのレンジャーが集結し、2日間で総勢16人のレンジャーが参加しました。学生レンジャーから社会人レンジャー、赤ちゃんを抱っこしたママレンジャーも。改めて、所属も年齢もさまざまなmomoレンジャーの多様さにびっくりします。
1日目はファシリテーション研修でした。どんな難しいことをするのだろう…と身構えましたが、講師の井上淳之典さんと一緒に行ったのは、2人ペアを作ってそれぞれ20分間インタビューをするという、とってもシンプルなもの。話す側は自分についてひたすら話をし、聞く側はひたすら相手の話を聞き、質問をします。
いざやってみるとこれが奥深い! 相手の話を聞いても聞いても、分かった気がせず、会話が進むにつれてどうしたら相手の人となりに近づけるかなと前のめりになって相手を知ろうとする自分がいました。
インタビュー後はペアのレンジャーの他己紹介をします。自分が話を聞いた相手のことをみんなに知ってほしい、細かいところまで丁寧に伝えたいという愛情のような気持ちが芽生えたのは不思議な経験でした。他己紹介はそうなんだ! の連発で、レンジャーたちの意外な一面を知ることができて面白かったです♪
夜はレンジャーきっての料理男子、ゴリさんお手製ご飯でカンパイ! 前日から仕込んでくれたお鍋がとてもおいしくて、会話も弾みました!
同じ釜の飯を食べて、夜更けまで語り合う、合宿の醍醐味です。
2日目は、本題であるmomoのこれから半年間の活動計画づくり。計画の期間を半年間に限定したことでレンジャーからは具体的な提案がたくさん出されました。
実は今回momo通信に掲載した出資者インタビューは、このときのアイデアをカタチにしたものです。「出資者の方がどんな想いでお金を出しているのか知りたい!」「融資先の活動にもっと関わりたい!」「momoレンジャーの活動を知ってほしい!」そんな声から生まれました。
今回のレンジャー合宿では「知ろうとする」ことの大切さと、その難しさを感じました。momoには多様なバックグラウンドを持った人が関わっていて、相手のことを100%理解しきろうなんて難しいし、おこがましい。だから、意識的に「知ろう」とし続けること、その先の「関わる」ということが大事であり、それがおカネのやりとりだけではない、有機的で継続的なつながりを生むのだと私は思います。
新たに始まったインタビュー企画、これからもmomoレンジャーのアツい想いを込めて編んで参りますので、どうぞお楽しみに!(いしどん)