2018.08.31
7月のmomo定時総会でも、これからのmomoを表すキーワードとなった“顔の見える関係づくり”。
「10年を超えるmomoの歴史の中で関わって来た人と、momoレンジャー、そしてこのmomo通信を読む人の関係を作りたい!」
そんな思いで、お久しぶりの「出資者インタビュー」を定時総会後に行いました。
出資者の方のmomoへの思いを聞きながら、momoの周りの人たちや、これからのmomoの姿を伝えられたらいいな、と思います。
▲右手:腕を組みながら一昔前を回想する長野さん。
左手:長野さんの話すスピードにタイピングが追いつかないmomoレンジャーTKG。
今回インタビューしたのは、momoの設立時から理事として関わっていた長野奈美(旧姓:野口)さんです。
ーはじめまして!さっそくですが、普段はどんなことをされていますか?
勤めていた新聞社をやめて、産後ケアのインストラクターをしています。
次女の産後に今働いている産後ケアに通い始めたのですが、それまで「お母さんになることは自分の欲を諦めること」だと思っていたのに「母になっても自分の人生を諦めなくて良い」というメッセージを受け取って衝撃を受けたんです。
通ううちに次第に「これを伝える側になりたい!」と思って、去年の11月にインストラクターデビューしました。
ーなんとかっこいい…!
長野さんとmomoの関わりについてお聞きしたいのですが、momoを初めて知ったのはいつですか?
名古屋NGOセンターの研修の同期だった、きむ(木村真樹 前代表理事)に会ったのがきっかけです。きむに声をかけてもらって、直感的に面白そう!と思いました。
設立の準備期間からずっと関わって、1期に副代表理事を務めました。
ーmomoとの関わりで、印象に残っていることはありますか?
融資先「NPO法人こうじびら山の家」の現地調査で、代表理事のきいちゃん(北村周さん)とお話しました。
その時にきいちゃんから、郡上の山のおじいちゃんがいかにすごい人なのか、そして僕もそんなじいちゃんになりたいんだ、という話を何度も聞きました。
自分とそんなに年が変わらない人が、こんなにも地域に根ざして自分の未来を描いていることに感動したんですよね。
それから融資審査を経験して「自分は何もできないけどこの人のことを応援したい!」という気持ちが芽生えました。
▲パワフルな笑顔〜!
ーそれから10年ほど経ちますが、いまのmomoについて、どう感じていますか?
ここまでmomoが続いてきて、後を継いでもらった人たちに尊敬の念を抱いています。
私がいた当時は「スキルも経験もないけど、志だけはある!」という人が来るということが多かったですが、今のmomoは、専門的なスキルを持つ人が集まっていて、それだけ求心力のある団体に成長したんだと思いますね。
ー最後に、これからのmomoに期待することがあれば教えてください!
momoを設立したきむが退任して、新しい組織になることを想像していますが、それは良いことだと思っているし、応援したいです。
ここまでmomoが続いて来たのは、自分たちがやっていることが地域の役に立っているという信念や確信、誇りがあったからだと思います。
他の仕事の傍でmomoに関わる中で、とても苦しかったり、力が割けなかったりする場面があるかもしれないけれど、理念や自分のやりたことに立ち返って、活動を続けて欲しいですね。
ー設立当初から関わっている方にそう言ってもらえるのは嬉しいです。ありがとうございました!
<編集後記>
総会の後ということもあり、今までのmomo、そしてこれからのmomoに想いを馳せながらのインタビューとなりました。
新体制のmomoの道のりがどんなものなのかはまだ私も分からないですが、長野さんのいう通り「理念や自分のやりたことに立ち返」りながら、一歩一歩進みたいと思います。
momoレンジャーTKG
2018.08.31
6月末、momoの61件目の融資先である「結の舟」が完済しました!
「結の舟」代表の平工顕太郎さんに、momoの融資を受けて運営しているお店や、これからのチャレンジについてお伺いしました。
▲「結の舟」代表の平工顕太郎さん。
ー平工さんは、長良川で鮎漁師をやりながら、各務ヶ原にお店を構えているんですよね。
momoの融資を受けて、鮎漁のオフシーズンの収入源確保と、シーズン中の自然災害の時の収入の安定化を考えてお店を作りました。
今の時期は観光ツーリズムがシーズン中なので、お店の方はランチは縮小していますが、お店を作ってから色々変化があったんです。
お店という拠点が各務ヶ原に完成したことで、地域や市役所の人とのパイプができて、新たな仕事の話をもらうことができました。
特にその中でも大きいのが、アクア・トトぎふとのパイプです。
ー各務ヶ原にある淡水魚の水族館ですよね。アクア・トトとはどんな連携をしているんですか?
「淡水生物博士〜アクア・マイスターになろう」という、小学4年生〜6年生を対象にした企画に関わっています。
この企画は淡水魚について学ぶ講座なのですが、水族館では、魚を食べる体験ができないんですよね。
そこで、僕が各務ヶ原に作ったお店に来てもらって、川の魚について解説し、解剖した上で食べてもらうという企画を行っています。
子供たちに、実際に解剖セットを使って魚を開いてもらっています。
ーそれはとっても面白そうですね…!私が参加したいくらいです(笑)
子どもたちはどんな反応なんですか?
ちょうど昨日やったところなんですが、子どもたちはみんな、生の魚は見るのも触るのも苦手なんです。
手に匂いもつきますし、感触もヌメヌメしますからね。川ではなくて室内でやるから余計そう感じるのか、ピンセットで持ち上げている子もいます(笑)
ですが、次第にどんどん夢中になってピンセットでほじくり出し始めるんです。僕にとっても、岐阜県の県魚である鮎を知ってもらって達成感や充実感がありますね。
ーmomoの融資を受けて購入した、この水槽も使っているんでしょうか?
お店としてのキャッチーな要素としてもですが、子供達の教育にも使っています!
例えば、川の同じエリアで暮らしていても、水面と川底の間で卵を産む場所が違ったり、餌が違ったりなど、川魚は地味で似たような魚だけど、みんな戦略を持っているということも、水槽を通じて説明できます。
▲水槽の上にあった模型をぱしゃり。船がなんともいえない味を出しています。
ーmomoの融資は6月に完済されていますが、平工さんがこれから取り組んでいきたいことについて教えてください。
鮎漁に使う船を使って、新しいことを仕掛けようとしています。船を切り口に、岐阜城の麓という川港で水辺ににぎわいを取り戻す取り組みをやっていきたいです。
今でこそ市町村の区切りがありますが、本来の文化圏は、市町村の区切りはそんなに関係ないものだと思っています。
「清流の国ぎふ」のキャッチのもの、川の文化を繋いでいきたいです。
ー最後に、これを読んでいる皆さんにメッセージをお願いします!
僕が職業として川漁師ができるのは、周りのNPOの人や、声をかけてくれる人のおかげです。そういう方のために、やることをやるのが自分の宿命だと思っています。
僕が今からやろうとしていることは、僕1人ではできないことです。この国から川漁師を消さないために力を貸してください!
<編集後記>
momo通信最後の、平工さんのインタビュー、いかがでしたか?
これからの平工さんの挑戦も、引き続き応援していきたいなと思います!
momoレンジャーTKG
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結の舟の情報は こちら からご覧ください。
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2018.08.31
momoトレ第4回が5月27日(日)にmomoの事務所にて行われました。
これまでのmomoトレの中では最長の3時間を予定していましたが、それに収まりきらないほど、そしてまだまだ話し足りないほど密度の濃い時間となりました。
ゲストは横浜からお越しいただいた、元PubliCoの山元圭太さん。現在は「合同会社 喜代七」を設立し、「地域を育む生態系をつくる」をミッションに活動されています。
山元さんは非営利だけでなく、企業、行政、様々なセクターにおけるコンサルに携わってきた伴走のスペシャリスト。知識の広さ深さが圧倒的でした。
そんな山元さんのお話を聞き、momoの今後の伴走支援のあり方や、momoという組織と個人の関係性を改めて考えたmomoトレ4回目の様子をお伝えします。
▲レンジャーの子供が参加していたり、レンジャーがわざわざ静岡から持ってきてくれたお茶をみんなで飲んだりと、和やかな雰囲気でした。
山元さんのお話
はじめにこれまでのmomoトレの振り返りをしたのち、山元さんにお話をしていただきました。なぜこの世界に入り今のような活動に至ったのかという山元さん自身の経歴、また組織の成長フェーズやビジネスタイプのフレームなど、団体支援において必要となる知識的なお話でした。
印象的だったのは、組織の在り方として問題解決型と価値創造型があるということ。
問題解決型はビジョンとしてゴールラインがはっきりしているけれど、価値創造型はゴールの方角だけ決まっているような組織なのだそう。簡単に説明するならば、前者はゲームのドラゴンクエスト、後者はアニメのワンピースのような組織。momoはどちらかと言うとこっち寄りかなー、なんていう話もしました。
そして「伴走支援における提供価値とは客観性だ」と山元さん。
「相手の方の悩みやお話を聞く中で自分自身もこんがらがって迷路にはまってしまうことはないの?」という質問には「確かに迷うこともあるけれど混乱したらその日はやめてしまう」とのこと。また事前に思考していくことはあまりしていないようで、いかに客観性を大切にしていらっしゃるのかが分かりました。
これからのmomoの伴走支援を考える
これまでのmomoトレを通し、また今回のmomoトレの中でも話題になった「伴走支援を行うmomoレンジャーは価値として何が提供できるのか。そもそもmomoという団体として何を残したいのか。」という疑問。
今回のmomoトレで答えが定まったわけではありませんが、レンジャーひとりひとりが、やりたいことやこの活動にかける想いを改めて思い返し、自分たちなりに答えを考える場となりました。
その思いを胸にこれからも、これまで以上にアクティブに頑張っていきたいと思います。
(momoレンジャー ゆっこ)
2018.08.31
6月30日に、Nexus主催の交流会が庄内緑地公園にて行われました。
Nexusとは、「教育を人生に統合していく」をスローガンに掲げ、社会と教育とのミスマッチを解消する事業を行っている一般社団法人Foraの東海支社です。
過去にも記事を挙げているので、そちらもぜひ読んでみてください!
過去にmomo通信で掲載してきたForaの記事では、momoレンジャーがNexus現役メンバーへ取材を行い、活動にかける思いを記事にしたり、活動に足を運んでその様子を記事にしたりしてきました。
<過去の記事>
「特集:今まさに高校生へのキャリア教育で奮闘中!若さ炸裂!新融資先「一般社団法人Fora」⭐︎」(2017年5月)
「融資先情報 : Fora 東海支社 Nexus(2017年8月)〜学生の学生による学生のためのプロジェクト!?〜」(2017年8月)
「融資先情報:一般社団法人Fora(2017年11月)〜教育学部1年生の見る、高校キャリア教育」(2017年11月)
「新共同代表にインタビューをしてきたお話」(2018年5月)
今回はと言うと、Nexusのメンバーではない、一般の方に取材をさせていただき、率直なNexus主催のイベントに対する感想であったり、Nexusの印象を伺ってみました!
取材に応じてくださったのは、中京大学国際教養学部3年の、飯田裕大(いいだ ゆうだい)さんです。
飯田さんは、いま興味のある「ESD(持続可能な教育)」について何か学べないか、教員の方やそれに携わる人たちと日本の教育について語ることができるのではないか、といったことを期待して、イベントへの参加を決めたそうです。(Nexusさんとのつながりは、このイベントが初めてでした。)
普段はフェアトレードや国際協力など、グローバルな活動に精力的に取り組んでいます!
以下、飯田さんと、momoレンジャーるんるん(僕)のお話…
るんるん
「今回のイベントではどのようなことが行われましたか?」
飯田さん
「イベントでは、バーベキューとテーマごとに各班わかれて話し合うワークショップが行われました。内容は、学外活動をやりたい学生をどう支援するか?といったものです。」
るんるん
「イベントに来ていた人は、飯田さんのような大学生が中心だったんですか?」
飯田さん
「大学生だけでなく塾や学校の先生をしている人がいたり、中には高校生も参加したりしていました。同年代の方とは日本の教育について語り合い、先生方からは教育現場の話を聞くことができました。」
るんるん
「なるほど、いろんな立場・世代の人がいるからこそ、話し合いにいろんな意見や考えを見いだすことができたんですね!では、イベントに参加して良かったと思うことはなんですか?」
飯田さん
「教育現場で仕事・活動をしている人たちと話をできたことは貴重な体験であったし、積極的に活動をしてる人たちとの人脈を築くことができたことも良かったです。」
るんるん
「ワークショップでも話し合われたように、このイベントこそ学外活動の一環でもありますからね。学校の枠にとらわれず、いろんな人と関わる時間は大切だと思います!最後にNexusさんに一言お願いします」
飯田さん
「教育をメインにしたイベントは珍しいと思うので、今後も学生だけでなく現場で働く人たちと交流できる機会を提供していってほしいです!ありがとうございました!」
<momoレンジャー編集後記>
私自身、今回の取材は新鮮な気持ちでNexusさんの印象やイベント概要を聞くことができました。まだNexusさんとのつながりがない方も、飯田さんのように”フラッと”イベントに参加してみてはいかがでしょうか?
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一般社団法人Fora 東海支社 Nexus の情報は こちら からご覧ください。
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2018.08.31
6/23~24にかけてmomo合宿をおこないました。場所は、元momoレンジャーが住職を務めるお寺さん。いつもとは違う非日常空間でmomo合宿はスタートしました。みんなでメンバーが作ってくれた九州料理をわいわい食べたり、夜中までクイズ大会をしたりと楽しい遊びもたくさん行いましたが、一年に一度しかない合宿ということで真面目に取り組んだワークショップについてすこしご紹介したいと思います。
私が担当したワークは合宿のはじめに行なったmomoトレの振り返りです。5月に全4回ゲストを迎えて行ったmomoトレをレンジャーが3グループに分かれ、ワールドカフェというワークショップで振り返りました。
ワールドカフェはグループメンバー全員がずっと同じ場所に居続けるのではなく、伝え役の一人を残してくるくる人が入れ替わるという形式のワークショップ。話した内容や一人ひとりのアイデアが一枚の用紙に重なっていくので、アイデア出しやイベントの整理に向いています。
今回のワークもこれからのmomoを語る上でキーとなる言葉がたくさん生まれました。レンジャーひとりひとりの目からみたmomoトレが集まり、仮想空間の3Dを見るように立体的に振り返られたような気がします。やりっぱなしにするのではなく振り返りをおこなうことで、あのワークの際メンバー一人ひとりが何を考えていたのかが分かりました。またmomoトレから少し時間が経っている為、momoトレをベースとしてその間にあった活動や生活の中で追加された考えや新たな発見なども多く見られました。
次に、レンジャーのゴリが行なってくれたのはサブパーソナリティトランプというツールを使ったワークでした。トランプ はハートタイプ「社交家・目立ちたがり屋」「賞賛・承認」、ダイヤタイプ「友好家・イエスマン」「受容・所属」、クラブタイプ「理論化・理屈屋」「安全・正確」、スペードタイプ「実践家・独裁者」「達成・決断」という性格のペルソナを表した4タイプあります。
進め方として、まずは自分で自分の性格に近いトランプを10枚選びます。次に他のメンバーから自分の選んだ10枚以外から自分の性格に近いトランプをみてもらい、あーだこーだ話しながら4枚追加をしてもらいメンバーとのキャッチボールの中で修正を入れます。最後にメンバーに手をいれてもらったトランプを見ながら本人が感想をいうというものです。自分が思っている自分の性格と他人から見た自分の性格は意外と異なることも多く、カードを貼り付けた途端ざわつく場面もw。でも、理由を話し対話をしていく中でなるほどと思ってくれたようです。
このワークなかなか面白く予定より長引いてしまいました。ワークを通して自分の人格や行動特性を知る(自己理解)とともに、同時にメンバーの人格や行動特性を知る(他者理解)ことで、自分や周りの足元をみつめなおすことができました。今後ワークで得たものをそれぞれの自己実現へつなげていけたらといいなと思います。
■編集後記
momoではレンジャーmtgの際ワークショップ形式でおこなうことが多くあります。それは根底に「対話こそ唯一平和に世の中を変えることができる手段である」という考えや文化があるから。日本の義務教育ではあまり対話の重要性を積極的に指導されないので、自分の意見を言うのは責任が伴って面倒くさいとか恥ずかしいというメンバーも中にはいるかもしれません。でも、わたしは思うんです。意見のやり取りというのは本当はとても面白くて気持ちいいことなのだ、と。伝え合うことの大切さをメンバーとこれからも共有していけたら素敵だなと思います。
(momoレンジャー まなみん)
2018.05.31
2018年3月23日に一般社団法人こみゅこみゅのべーすはうす(名古屋市緑区)に訪問しました。
○一般社団法人こみゅこみゅとは?
病気や障がいを抱えて生活している方の日常生活を充実させたり、就労などのステップアップをしたい方に初めの一歩を踏み出してもらうための場所(べーすはうす)を提供し、利用者それぞれの目標に向けてサポートする団体です。
○こみゅこみゅ訪問のきっかけは、しん主催の地域円卓会議!
そもそもこの度の訪問は、同年2月24日に一般社団法人しんの「地域円卓会議@コミュニティカフェかかぽ」に出席したのが発端でした。
この時偶然にも、こみゅこみゅの上村武寿さんとお会いすることができ、べーすはうすでの日ごろのお話を聞くことができました。
写真1:こみゅこみゅの上村武寿さん(真ん中)、しんの本間貴宣さん(右側)と。今後もそれぞれの活動を盛り上げていきましょう!
上村さんの話によると、「自分で食べるものを自分で作れるようになりたい」という利用者の声があるとのこと。
「ならば!かかぽのワンデイシェフで修行中の自称料理研究家の私(ゴリ)がお手伝いします!」と手を挙げたところ、快諾していただきました。こうしてこの度のこみゅこみゅ訪問が実現したわけです。
○利用者の目標達成をサポートしよう!
そして3月23日、訪問して利用者とご対面し、実際に以下の内容で進行していきました。
目的は、「自宅でオシャレでおいしくて簡単な料理をつくれるようになろう!」です。
概要は、
①はじめに何が食べたいか、作りたいかをヒアリング
②時間を考慮して、早めに作れるものを選定
③実際に私(ゴリ)がお手本を見せてから、みんなで作ってもらう
④出来上がったら、みんなで食卓を囲みお互いをたたえ合う
⑤感想や次回に向けて、作りたいものを共有する
といった流れで行いました。
写真2:利用者さんが作った実際の豆乳カルボナーラ。お、おいしそう・・・!!
感想では、利用者から「自分でもこんな簡単に作れるんだ!」「次回作るものを考えるのが楽しみ。」といった喜びの声をもらいました。
こみゅこみゅさんのブログでも当日の様子がアップされていますので、一度ご覧ください!
○コミュニティの「わ」の大切さを実感!
今回の訪問を終えて感じたことは、コミュニティの「わ」の大切さです。
こみゅこみゅの雰囲気には「輪:連帯、連結」「和:仲よくすること。互いに相手を大切にし、協力し合う関係にあること」という二文字の「わ」を感じました。
まさにこみゅこみゅの理念「1人で頑張るのではなく、地域で生活し、さまざまな人と関わることで、活動の場(コミュニティ)や人の輪(コミュニケーション)を広げていき、それぞれが目標とする、『次のステップにつながる』ための手伝いをしていきたい」という想いと重なります。
はじめの地域円卓会議での出会いから、利用者の目標達成まで、理念を体現できたような気がしました。
今後もステップアップできるお手伝いをしてまいります!
momoレンジャー ゴリ
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一般社団法人こみゅこみゅの情報は こちら からご覧ください。
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2018.05.31
2018年5月6日、長良川長良橋からすぐ近くにある「NPO法人ORGAN」さんの事務所にて、momoレンジャーの質を高めるため、momoの創業期(2005-07年)について学びました!
「NPO法人ORGAN」さんは、過去にmomoレンジャーとして活躍されていた蒲勇介さんが創設された法人で、「岐阜と長良川に愛と誇りを持って暮らす人を増やす」活動をされています。
○momoの創業期と現在の活動
第1回momoトレは「コミュニティ・ユース・バンクmomo」創設者の木村真樹さん<きむ>(<>内はmomoでのあだ名)、ゲストとして創設時にmomoレンジャーとして活動していた蒲勇介さん<かば>と河野早苗さん<さなうぇ>、そして現momoレンジャー8名が集まって行われました。
今現在行われている主なレンジャーの活動は、融資先への訪問と取材、momo通信の執筆、新たな融資先のお披露目会と完済時の記念パーティーの企画です。
それに対して創業期には、今ではやっていないブース出展を行い、momoの認知度を高める活動が行われていたそうです!
momoとのつながりの長い方は、足を運ばれたこともあるのではないでしょうか?
今ではコスパや別の活動ができたなどの理由から行われていませんが、これを参考に、活動の幅を広げていくという選択肢もあるのかもしれません。
○これからのmomoに必要なこと
momoの仕組みを作り、出資を増やし、そして融資をしていく。創業時はそんな時期だからこそ、苦労は多かったし、逆に楽しいこともたくさんあったそうです。
また、今は行われていない別の活動として、momo bar / momo cafeというイベントが行われていました。これは、momoに関わる人たちが集い、毎回代わるスピーカーからの話題を中心に語り合う場であったそうです。
この話を聞いたとき、現在と創業期で大きく違うのは、レンジャーと出資者の方々との”つながり”の濃さではないかと感じました。
お金でmomoを支援する出資者の方々と、体と時間を使ってmomoを支援するmomoレンジャー。
やり方は違えど、目的は同じはずです。互いに”つながり”を深め、助け合える関係を築くことができれば、ともによりよい社会にしていくことができるのではないでしょうか。
創業期のmomoを学ぶことで、momoレンジャーがこれからやっていくべきことを、あらためて考えることができました。
(momoレンジャー るんるん)
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2018.05.31
momoの61番目の融資先「結の舟」のお披露目会を2月25日に開催しました。
「あなたの知らない漁師と猟師の話」と題して、結の舟代表の平工顕太郎(ひらく・けんたろう)さん、そして郡上で猪鹿庁代表の興膳健太(こうぜん・けんた)さんを迎え、トークセッションを行いました。
「漁/猟師ってどんな仕事?」「漁/猟業界ってどんな業界?」「これからの夢は?」など、普段暮らしている中では決して知ることのできない「漁師と猟師の話」をお届けします!
ー職業「川漁師」ー 平工顕太郎さん
▲結の舟 代表の平工さん
“若い人でも66歳”という川猟師の世界は、簡単なものではありません。
「お父さんが漁師で、船も技術も人脈も網もある」という人でも生活が成り立たないほど、その実態は厳しいものだと言われています。
そんな中で、親が漁師というわけでもなく、自分より年下は誰もいないという状態で川漁師になった平工さん。
川漁師として生きていく上では「覚悟と勇気が必要」と話します。
「川漁師になるハードルの1つが、漁に使う船。漁師にとっては、よりもランクが高いとされる高価なコウヤマキの船を使うことがプライドと言われています。
裏を返せば、それだけ高価な船を自分で持つということは、その場所で川漁師として生きる覚悟がある人しかできないことなんですよね。」
「それから、漁師の仕事が始まるのは16時なので、他の仕事と兼業することは基本的にできません。
長良川漁協という岐阜市近郊では750人くらい魚取りをしている人がいますが、そのうち専業として行なっている人は、たったの5人。その中の最年少が66歳です。」
かつては専業のなりわいだった川漁師は、今ではもう年金をもらっていて、子育ても終わっている世代が行う仕事へと変わっています。
また、アユ漁に必要な船も、作る人がいなくなってきているのだそう。
「船を処分するお金もない人が多いので、河原に干上がっている船が多いんです。
僕は新規の参入者なので船を持っていない上に、新しい船を作るお金も職人もいないので手直ししていますが、穴だらけの舟が多いですね。」
今は船を使ってツーリズムもやっているという平工さん。
「伝統用具は、岐阜県民文化財として保管されていますが、個人の所有物であれば、触れることができます。本物の道具に触れてもらうことで、ちゃんとしたものを知ってほしいなと思います。
昼間の船のツアーは僕以外にやっている人がいないので『顔の知っている人から買おう』と僕から鮎を買ってくれる人もいます。
こういうニーズに応えようと6次産業も展開してきたいと思いますし、momoから融資を受けて店舗を持ったのもこの流れの1つです。」
猟師として生き、猟師として山を守る。興膳健太さん
そしてもう一人のゲストは、猪や鹿を獲る山の猟師、郡上の興膳健太さん。
興膳さんは「猟師として生き、猟師として山を守る」をミッションに掲げて里山の生態系保全や猟師の6次産業化に取り組む「猪鹿庁」の代表を務めています。
興膳さんは山の猟師として生計を立てているわけではなく、行政から獣害対策の依頼を受けたり、集落の人の支援をしたり、イベントを企画したり、など色々なことをなりわいにしています。
猪鹿庁の「猟師として生き、猟師として山を守る」というミッションの「山を守る」について、興膳さんはこう話します。
「猟師って食えるの?って言われるけど、猟師で食ってる人はほぼいない。豚牛とかの方が安定していてうまい、というイメージが強いんですね。
だからこそ猟師にとって、美味しい猪が育つような美味しい餌がなる山はとても大切なんです。」
また、山だけでなく漁協とも良好な関係を築いているという興膳さん。
「答志島(三重県伊勢湾)に台風が来たとき、木曽三川の流木やゴミが全部流れちゃったんです。それを見たときに、絶対に(山を守るべき)僕らのせいだな、なんとかしなきゃと思って。奈佐の浜に行って、ゴミ拾いをしたりネットワークを作って活動したりしています。」
また、猪鹿庁では「日本猪祭り」というイベントを昨年から開催し、全国の猪を食べ比べる利き猪グランプリを実施しています。
このお披露目会の日は、まだ2018年の日本猪祭りの開催前だったのですが、興膳さんは早くも2019年の猪祭りに言及!
「来年は、なんと猪年なんですよ。これは大きな花火を上げなくてはならない!!!ということで、全国の猪を丸ごと1頭ずつ集めて、初競りをやろうかなと。
大間のマグロの初競りを越えて、猪が100万で売れたっていうニュースを作りたいですね。」
「猟師の世界も高齢化が進んでいて、僕の師匠は67歳だけど若い方。支部長が亡くなるなど、いよいよどんどん担い手が減ってきている感じがします。
最近は漫画で山賊ダイアリーとか罠ガールとか、どうも狩猟ブームが来ているみたいで(笑)自給自足とか家庭菜園の延長で、自分のものは自分で作りたいっていう動きがありますね。」
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お二人の事業のお話をたっぷりと聞いたところで、質問タイムへと突入!
参加者の皆さん、思い思いの質問を紙に書いていきます。
全部momo通信でお伝えしたいところですが、長くなってしまうのでここでは締めの質問をピックアップ。「お二人の将来のビジョンや夢を教えてください!!!」
興膳さん:今を生きる!ということです。1つは、僕は生産者という立場にずっと憧れていて、今生産者になれているって思います。
作る人だけのネットワークで世の中が回らないのか?ネットの社会で生産者同士で繋がって、物々交換のように、お金に縛られないコミュニティができたらなあ〜と思います。
平工さん:多くの人に漁師に触れてほしいと思っています。昔の写真には船が所狭しと並んでいた風景が残っていて、その風景を見たい、戻したいと言う気持ちがあります。
漁業者が増えるのは、お金の取り合いになっちゃうという葛藤もありますが、賑わってほしいと思いますね。
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<momoレンジャー編集後記>
「漁師と猟師の世界、名前は似ているし、確かにどちらも一次産業だけど、一体どうなるんだろう…?」と実はイベント前にちょっとドキドキしていた私。
ですが蓋を開けてみれば、高齢化の進んだ産業の中で新たなチャレンジを仕掛けていく二人の話は、それぞれの違いや共通点があってとっても面白かったです!
今年の夏は、鵜飼とcafe ゆいのふねに行きたいな〜!
(momoレンジャー・TKG)
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結の舟の情報は こちら からご覧ください。
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2018.05.31
一般社団法人Fora 東海支社 Nexus (以下Nexus )では、自らの人生を問う場を高校生に届けるため、キャリアゼミ授業を行っています。
今回は、そんなNexusの共同代表である長屋実夢(ながやみゆ)さんにお話を伺ってきました。
インタビュアーはママさんmomoレンジャーで教育の将来に不安を感じるもえもえと、現役大学生で自分の将来に不安を感じるゆっこです。
【長屋さんがNexusの共同代表になって】
今年大学を卒業し、教育の現場で働き始めたという長屋さん。
Nexusの共同代表にならないかと頼まれた時は、正直「はぁ…!」と驚いたそう。
しかし長屋さんのビジョン、「みんなが自由に夢を語り合える社会」の実現のため、引き受けることを決意します。
お話を聞く中で、共同代表として組織をまとめるとき、“内省”ということを特に意識されているなと思いました。授業を行ったら、それぞれ内省。組織としても、内省。振り返る時間を取っているそうです。
【最近の活動は?】
2月に2校、3月に1校授業をし、この前は吉良吉田駅(!)まで行き授業を行い「遠かったねー」とみんなでしゃべったという長屋さん。
名古屋市内よりも、市外の様々な高校で授業をされることも多いNexusでは、すでに私立公立累計10校は授業を行ったそうです。
今後は単発的なプログラムだけではなく、中長期的に高校に関わって、より多くの高校生に自分自身と向き合ってもらい、彼らのペースに合わせて寄り添いながら、支援していきたいと考えているとおっしゃっていました。
【進学の地域間格差…!?】
名古屋市外の高校で授業をすることが多いという事実に、疑問を持ったレンジャー2人。
長屋さん曰く「名古屋市内の進学校以外の高校生達は、将来のことより地理的・学力的な基準で高校を選んでいる傾向が強い。なので、今まで自分自身と向き合ってきた子があまりいないのではないでしょうか。だからこそNexusの授業が求められていると思います。」実際に、授業前後でのアンケートを比べると、特に授業後将来について考える子の増加が見られるそう。
最後に…
インタビューでは長屋さんの、教育に携わり社会を変えていきたいという熱い思いが伝わってきました。
高校生だけでなく、授業をする大学生も共に成長できるNexusの活動をmomoはこれからも応援します!
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一般社団法人Fora 東海支社 Nexus の情報は こちら からご覧ください。
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2018.05.31
みなさんは、6月10日は生活習慣を見直す記念日であることをご存知ですか?
その名も「時の記念日(ときのきねんび)」と言い、671年4月25日、水時計と鐘の音によって初めて時を知らせたという『日本書紀』の記事にもとづき、その日を太陽暦に換算して、定められました。
第1回「時の記念日」は1920年のことでした。大正中期という時代背景からもうかがわれるように、衣食住をはじめ社会生活の近代化推進という時代の流れのなかで、とくに時間厳守、時間割による行動規律、時間を節約することによる効率性の向上が近代生活の基本として位置づけられました。
そのような中で、この年の1月、伊藤博邦(博文の養子)を会長とし、渋沢栄一らはじめ政官界の有力なメンバーを役員として、文部省の外郭団体として生活改善同盟会という財団法人が組織され、生活改善運動を先導して展開することになりました。(*1)
そして、ちょうどこの「時の記念日」の前後に流行っているのが5月病です。そもそも「5月病」というのは、多くは一過性の症状であり、適度な休息などで改善されることがほとんどです。
研修を経て5月から実際に仕事を始めるという新社会人の場合、これらの症状が6月に見られるため、「六月病」とも呼ばれます。5月病、六月病のいずれにしても、環境の変化に伴う心身の負担、ストレスが主な原因です。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることもあります。
(© 全国健康保険協会(協会けんぽ)ー 4月 未然に防ぐ5月病対策:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/260401)
みなさんは、この時期になるとニュースで5月病が流行していると耳にしたり、なんとなく気分が乗らないときに同僚や友人と5月病かもしれないと冗談交じりで会話をしたりした覚えはありませんでしょうか?
何気なく自分は5月病かもしれないと言ってるそこのアナタ、実は、5月病は恐ろしい病気なのです…。
(© 2018 ヘルスケア110番!予防医学の専門家が教える健康管理プロジェクト:https://healthcare110.com/depression/)
上図は、警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等のデータです。
一般的に自殺対策月間として大々的に声を上げて動いているのは3月ですが、実は5月、6月も自殺者数が多い月になっています。GWが明けて、あの人五月病なのかなって感じる人がいたら要注意です。
もしかしたら5月病ではなく鬱になっているかもしれません。(ここで出している自殺者数のデータの増減にうつ病が関係していることは、あくまで推測の域を出ないことはご了承ください。)
うつ病は仕事に過度に打ちこんで疲れを溜め込んだり、人間関係のトラブルなどが原因で誰もがなる可能性がある病気です。生きていれば誰でも起こるような症状なので、一見「ネガティブなだけ」とか、「やる気が出ないだけ」とか、「怠けているだけ」と思いがちですが、早期発見がとても重要になってきます。
その初期症状と酷似している5月病はいわばアラートのようなものになります。そこで、この記事を読んでるアナタ、5月病かもしれないと思った方はこのサイトでチェックしてみてください!
(うつ病サプリーうつ病チェック:http://www.utsu-s.jp/check/)
そして、うつ病というのは自分で気づくことがなかなかできない病気です。だからこそ他の人からのサポートが大事になりますが、いざ他の人から「うつ病ですか?」とストレートに聞かれたら肯定しづらいでしょう。
そこで、5月病や6月10日の「時の記念日」の話を引き合いにして、生活習慣や時間の使い方の切り口から、うつ病を示唆することをお勧めします。6月10日の「時の記念日」に、社会をよくする第一歩として、うつ病かもしれない身近な誰かを救うための何気ない世間話をしてみてください。
【出典】
*1 時の記念日(http://oumijingu.org/publics/index/163/)
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