
2020.12.04
momoレンジャーのあーちゃんです。
みなさん、元気にお過ごしですか。
私は、妻の職場復帰に伴う家事育児の分担、資格試験の勉強、中部大学が運営する中部サステナ政策塾への参加と、近年まれにみるバタバタした日々を過ごしておりました。
(私は4歳と2歳の子を持つ父であります)
そんな私も、momoレンジャーとしてボランティアに携わって一年半が経ちました。
学生時代、社会人になってからの十数年、ボランティアとは無縁の生活を送っていた私でしたので、昔からの友人は「興味あったっけ?」と不思議そうな顔をします。
このウィズコロナによって多くの人が働き方や社会との関わり方を見つめ直し、ボランティアやプロボノにも関心を持つようになったと聞きます。
今回、私がボランティアに参加したきっかけ、
momoの様子をお伝えする事で、ボランティアやプロボノに興味がある方にとって少しでも参考となり参加への後押しになればと思います。
『私には夢があります!…あったはずです…』
学生時代、地域や地域事業者の力になりたいと思った私は、地方銀行に就職しました。
半沢直樹にも負けず劣らず(?)の熱い思いを持って就職した私でしたが、日々を業務に追われ、時間に追われ、目標に追われ、私の思いはいつの間にか後ろ後ろの方に追いやられてしまいます。
自身の融資営業力にも限界を感じ始め、精神的にも能力的にも行き詰った私は、勤続10年を目前に銀行を辞めることにしました。
『この想いあたためますか』
新しい職場にも慣れ 家庭もひと段落した頃、湧き上がってくる地域貢献への想いと、自身の存在意義を問いただす日々を送っていた私は、夜な夜なネットの世界へ自分探しの旅に出るようになりました。
いつものようにネットの世界を彷徨っていたある日
「うん?コミュニティ・ユース・バンクmomo?
NPOバンク…知らないな」
「私のお金を地元に生かす志金か…この融資のスキーム面白いな…伴走支援!こういう事をやりたかったんだ!」
この時の衝撃は忘れもしません。
自分探しの旅を中断し、興奮冷めやらぬまま レンジャー(ボランティア)募集へ申し込みしようとするものの 下期の募集が終わったばかりで次回募集は半年後…。
この日から半年間、私は夜な夜なmomo通信を読み漁り、momoの由来となったミヒャエル・エンデのモモを読む日々を過ごすことになります。
『それって実際どうなの?レンジャーMTG初参加』
募集説明会を経て、レンジャーミーティング初めての参加。
当時 momo理事 兼 レンジャーであった そうちゃん、今では一緒に活動することも多くなった先輩レンジャーの ひらっち、同期レンジャーの こにたん の4人で、ナディアパークにある名古屋市市民活動推進センターへ向かいました。
主な議題は、一般社団法人Foraの融資完済パーティーの企画とレンジャーが前回発信をしたmomo通信の振り返り。
「Fora…学生向けのキャリア教育を事業化しているんだ…完済パーティーはレンジャーが企画から運営まで行うのか…大変そうだけど面白いな」
「momo通信 読んだ読んだ…たつや と ひらっちの記事が印象に残ってるな…この まなみんって人の記事は想いが強い分長いんだよな」
注)心の声です…そして私の記事も長い
みんなで意見を出して完済パーティーの企画をブラッシュアップ、momo通信は次回より良い情報発信をするため good bad nextを言っていきます。
私の職場では 普段こういったやりとりがほとんどないので、とても新鮮に感じたのを覚えています。
私はこの日を境に、きっかけや想いはそれぞれだけど、同じ志を持つ仲間たちと、地域のため 地域事業者のために活動していくことになります。
(この日の一枚…ここからあっという間の一年半)
『最後に』
私は、昨年6月にmomo融資先となった就労体験カフェ Cafeスマイルの伴走支援を中心にボランティア活動を行ってきました。
年明けからの感染症拡大によってmomoの融資先はとても厳しい環境にさらされ、momoの活動も大きく制限されました。
この一年半、私の活動がどこまでCafeスマイルの役に立ったのか、どこまで地域に貢献できたかは分かりません。
ただ、こういった厳しい状況だからこそ、一人ひとりの行動や想いが 地域、社会の未来を明るくしていくと、私は信じています。
「momoはライフスタイルの一部だから」
10年以上活動しているレンジャーが、
ふとした時に言った一言です。
きっかけは何だっていい
想いの大きい小さいは関係ない
意識が高いわけでもない
ボランティアやプロボノは生活の一部
みなさんのご参加をお待ちしております。
(momoレンジャー あーちゃん)
2020.09.06
こんにちは。momoレンジャーのはるこです。
大学生の時は時間作って活動することができましたが、最近は仕事でほとんど参加することができていませんでした。
この度、momoレンジャーのTKGから執筆依頼があったため、近況報告も含め コラムを書きます。
私は昨年から社会人になり、個別指導塾で働いています。
私が働いている個別指導塾でも このコロナ禍で大きな変化がありました。
変化が起きている中で、感じたことを書きたいと思います。
まず大きな変化として、
2020年4月の緊急事態宣言の発令で休校になったことがありました。
毎日顔を合わせていた生徒、講師と会えなくなりました。
入社以来、初めてのことでした。
これまで教室で関わっていた人に会えなくなり、気づいたことがあります。
それは、私自身が生徒、講師にたくさんの元気をもらい、支えられていたということです。
私が仕事を頑張ることができたのは、生徒が頑張り、自信をつけ、笑顔を見せてくれて、講師もまた生徒のために一生懸命になり、生徒の成長を自分のことのように喜ぶ笑顔を見せてくれたからだと気づきました。
また、この時に取り入れていたのがAIの教材です。これまでは紙の問題集を使用していましたが、直接進捗が確認できない状況になり、急遽導入されることになりました。
AIの教材は、クリアしたい単元を設定し、診断テストを受け、間違えた問題に応じて、生徒のつまずきを認識し、出題がされていくという仕組みです。
間違いから以前に習った単元のつまずきを発見し、そのつまずきをスタートとして単元の達成を進めることができるので、現状の分析や復習には最適の教材でした。
これまでは講師の経験値によって分析を行っていたものが、膨大なデータが分析され、生徒のつまずきを発見できるものは本当に画期的な教材でした。
一方で、「人」が関わる価値を考えさせられるものでもありました。
これまで、講師や社員が生徒の問題を解く様子を見て、分析していたことがAIによって代替されてしまうことになるからです。自分でどんどん解き進めることができる生徒もいました。このような状況下で私たち、教室で生徒と関わっていた人に求められる価値とは何だろう。
休校という状況下で考えた私ができることは、相手のことを思ったコミュニケーションでした。
緊急事態宣言下で 社員も在宅ワークが推奨され、電話でお客様とコミュニケーションをとる日々でした。
直接会うことはできないので、生徒が悩んでいることや困っていることを聞いて、話をすることで、生徒のためにできることを考えました。
生徒の中には、AI教材を紹介しても、なかなか取り組むことができない子もいました。
しかし、電話で生徒の今を聞き、休校があけたときにどうなっていたいのか目標を決めて、声掛けを行うことで少しずつ取り組むことができるようになりました。
また、その頑張り、成長を見て、生徒の頑張りの承認、新たな目標設定を行うことで、「頑張ります!」と元気な声で返事をしてくれるようになりました。
直接会うことができない分、できることは少なかったですが、生徒のために時間を使うことができることは、この期間のやりがいになりました。
今までにない状況下で さまざまな変化が起きました。
今後はオンラインの授業も取り入れていきます。対面の授業と違い、生徒のすぐ近くで指導をすることはできませんが、オンラインの授業では顔を見て指導することはできます。生徒の顔を見て声掛けを行うことができます。
変化する環境の中でも、相手を想い、コミュニケーションをとることが、人として関わる価値だと思います。
このような状況下だからこそ、自分にできることを模索し、再確認して、その価値を高めていきたいです。
最後まで読んでくださり、ありがとうございました。
2020.09.05
こんにちは。momoレンジャーのひとみんです。
コロナの影響で地域のお祭りやイベントが中止になったりと、人が集える機会が減ってしまいました。
地域の繋がりを煩わしく感じる方もいるとは思いますが、
一方で何か問題を抱えた時や子育てを始めた時に身近な地域の中に「ちょっとお願い!」「ちょっといい?」等々、気軽に言える関係、集える場所がある事で、より良い暮らし方の選択を広げるられる様に思います。
この様な状況下で地域コミュニティがどう機能していくのか、この模索は今後に活きていくのだと思います。
今回の私の初コラムは、そんな地域コミュニティや地域交流の場作りについて、私の感想を混じえながらお話します。
愛知県の各地には、地域との交流や福祉サービスを組合せた施設があります。
大阪には、賃貸物件を使って地域交流を図る取組みがあるようです。
上記の施設には畑があり、ピザ窯やお釜があったり、犬がいたり、人とスペースや楽しみをシェアできるところで、そうしたところにも魅力を感じました。
私がもし、そんな居場所作りをできるなら、シェアをテーマにするかな、なんて想像をしています。
畑があり、カフェがあり、バーベキューしたり、ピザ窯があって、自然を感じられる、そして障がいの有無に関わらず、幅広い世代の人が集える、相談窓口のある場所ー。
一人じゃできない事も 色々な強みを持つ事業所や地域の人達とアイデアや知恵、特技を出し合ってシェアできたら…。
一人でできる事には限りがあるし、面白い発想も広がりが一人分になってしまう様に思います。
わくわく、楽しく、くつろげる、そんな気持ちもシェアできる場所。
ステイホームな今、リビングで想像の羽根を広げてます。
まずは、こんなとりとめのない話をシェアさせてくださる皆さまに感謝します!
ありがとうございます!
下記リンクもよかったら見てみてください!
2020.08.24
こんにちは、避暑地に別荘が欲しいmomoレンジャーTKGです。
さて、momoでは7月26日に総会・意見交換会をzoomで開催しました!
私も家からのんきに参加しようかな〜と思っていたのですが、momo内で数少ないzoomの有料会員(zoomで3人以上が40分以上話すためには有料会員になる必要があるのです)&zoomバリバリ使う人間ということで、momo事務所まで出向いて意見交換会に参加しました!
参加してくれた方、そしてそうでない方にも「ぶっちゃけオンライン意見交換会って誰が参加してたの?」「主催側は何を感じていたの?」をお届けします。
▲勝手に撮ったので、カメラ目線の人はほぼいない
この日参加したのは、理事やレンジャーも含めて約25人。久しぶりだな〜と思う人もいれば、全然会ったことのない方もたくさん!
それもそのはず。自己紹介を一人一人聞いていくと「出資者だけど、ふだんは東京にいてmomoのイベントにはなかなか行けなくて」「かつてはmomoレンジャーとして活動していて、今はなかなか名古屋には行けないけれど、オンラインと聞いて久しぶりに参加してみようと思って」と、接点は少ないながらも、momoを大切に思ってくれていた言葉が次々と聞かれます。
今年でレンジャー歴6年目になり気づけば後輩が増えた私。(年は若い方だけど!!!)この6年間では見えなかったところに、こんなにもmomoを気に留めてくれていて、関わる機会を探してくれている人がいたんだなあ…と、じわじわと心が温まるのを感じました。
この日は「意見交換会」という名の通り「激しい討論会」がおこなわれたわけではなく、参加者の皆さんの言葉と理事やレンジャーの言葉が、円を描くような軌道のキャッチボールのように、ふわ〜っと投げ合う場だったように感じます。
参加した方からは「こんな時こそ、momoの本領発揮の場だと思います」「新しい生活様式が云われていますが、持続可能な、地球環境にやさしい、次世代のことをもっと考えた生活様式をうちだしてほしいと思いました」等、期待を寄せる声が上がりました。
思い返せば「10万円給付の是非」「中小企業への100万円給付のシステムへの疑念」「保証なき自粛要請への批判」をはじめとし、コロナ禍においての「お金」については、分裂の続く議論がされてきました。
今、理事もレンジャーも、明確な答えがあるわけではありません。でも「こんなお金の繋がりがあれば、コロナ禍でもハッピーかもよ」という発信や提案を、momoならできるかも。そう思った意見交換会なのでした。
2020.06.29
子連れmomoレンジャーのもえもえです。
最近3徹で終えたメインの仕事に加えて 少しばかり他の仕事もするようになり、家にいないことをチクリと言われてしまう今日この頃です。
あぁ…女性の社会進出って難しい。
何くそ精神が強い私は、夕方に一度家に帰ってから子供を寝かしつけ、深夜にまた職場へ行きます。
体力的にきつい中、一応 家の事はしているのに色々と言われる理不尽さに悲しくなることがあります。
私は働くのが好きというわけではなく、社会にアクションを起こすことで生まれる出会いを通して 私も子供も共に視野を広げていけたら、と考えています。
・日本は社会進出する女性がまだまだ少ない
日本女性の幸福度を20年近く調査した慶應義塾大学パネルデータ設計・解析センターの調査では、日本女性の幸福度は【専業主婦 > 働く妻】でした。
さらに子供の有無で振り分けると、【子どもがいない専業主婦>子どもがいない働く妻>子どもがいる専業主婦>子どもがいる働く妻】という何とも残念な結果が出ました。
※ここでの幸福度とは、「あなたは幸せだと思っていますか。それとも、不幸だと思っていますか。」といった質問に「5=とても幸せ」から「1=とても不幸」の5段階で回答
結果の主な要因は以下となります。
・妻の育児、家事のボリュームの多さ(そこに重なる仕事の多忙さ)
・金銭的な余裕
家事育児は日本の社会問題で、これが少子化にも関わっています。私は、この日本社会で孤独な闘いを続ける母親の日々を想像してしまいます…
また、今回のテーマの決定にあたり思い出したのが、2019年に引退をしたロンドン五輪柔道で大活躍した松本薫さんの言葉です。
【もともと、産後にアスリートを続ける女性が少なく、自分がやってみることで「社会に何が足りないのか知りたい」と思っていました。同世代のアスリートが結婚し、子育てをする姿を見る中で、「なぜ男性アスリートは当たり前にできることが、女性アスリートは当たり前にはできないんだろう」と思っていたんです。同時に、何かやり方を工夫すればできるんじゃないか、とも考えていました。
実際の生活では、常に寝不足の状態で練習し、練習不足のまま試合をする感じでした。夫も私も実家が遠いので、親族のサポートが得にくい状況でした。娘が保育園に入る前は、練習場まで連れて行くしか選択肢がなかった。自分が練習している間は、後輩に面倒を見てもらっていました。娘が保育園に入ってからは、練習前に保育園へ送り届け、練習を途中で抜けて迎えに行くという生活でした。】
松本薫さんの世界は特別ですが、この気持ちに共感できるお母さんはたくさんいるはず、と感じました。
私も仕事の〆切が近い時は寝不足になったり、打合せで子供を迎えに行けなくなることがあります。
子育ては試行錯誤の連続です。
先人や心理学の知恵もありますが、昔の女性がおんぶをしながら働いてきた時代の「子育てしながらの仕事」と、今の時代の「仕事をしながらの子育て」は、少し性質が違う気がします。
今は「子育て」と「仕事」と「旦那さん」と「両親の考え方」と闘う日々です。
・ここからはお茶の間の話
この前ラジオでこんな相談がありました。
「旦那さんが美容院に行かせてくれない」
「週一で飲みに行くことに色々言われる」
ちょっと意味が分からない苛立ちを覚えました。それぞれの家庭の事情がある、と飲み込みたい気持ちはありますが、個人の尊厳をないがしろにしている気がします。
また、正社員だと有給を使って子供の行事や緊急ごとに対応することがあります。
うちの場合、コロナのこともあり、私の有給ばかりが減ると平常時での子供の対応がまかりならないと考え、旦那さんに有給取得をお願いしました。そうすると「有給を連続して取ったり、頻繁に取ったりできる雰囲気じゃない」と言われた瞬間、この事態への社会の対応と、この状況でも休む勇気がない態度へ失望を感じてしまいます。
女性の方が、子供の対応で休みを取りやすい状況もあるとは思います。でも、お母さんだって「すみません」「ご迷惑おかけします」と言って休んでいます。
愚痴っぽくもなりましたが、私は「子育ては夫婦二人でするもの」ということを物申したいんです。
「支えてくれる女性がいい」ではなく「お互いが支え合う関係」でいること。どちらかがいなければ どちらかが助け合って家庭を維持していけばいい。
「母親が家事や子育てを当たり前のようにする」「母親ってそういうものだ」という意識が変わり、そこに社会の理解もついてこないと、日本で真の女性の社会進出は訪れないと思います。
・これも気になっている点
アンケートで職種を選ぶ欄によくある「会社員」と「主婦」という選択肢。
「会社員」の定義は「正雇用である人」を指すらしいのですが、じゃあ「会社員であり主婦でもある」はどっちに属すのだろう?とアンケートに答えるたびに考え、とりあえず「会社員」に丸をしています。
マーケティング上「子供がいる人である」ことを知りたいのかなとは思いますが、もし前者を前提としているなら、そもそも設定がこれからの時代には合わないよなぁ、とか思いながら私はとりあえず「会社員」に丸をし続けるのでしょう。
以上 日々のブログ的記事をお読みいただきありがとうございました!
(momoレンジャー もえもえ)
2020.06.13
こんにちは。momoレンジャーのひらっちです。
2014年から2015年の間に5回の”つなぎ融資”を行った「中部ESD拠点協議会」の近況をお伝えします。
〇中部ESD拠点協議会とは
ESDとは国連が2002年に決議した「持続可能な開発・発展のための教育」であり、 この活動を東海3県(愛知県・岐阜県・三重県)で推進する、国連大学より正式に認定された団体です。
地域の持続可能な発展に向けた課題を明らかにし、それらの解決に向けた人材を育成するためのネットワークづくりを行っています。
〇SDGsとは
2015年に国連で決議された「持続可能な開発目標」です。
17の目標を設定し「誰一人として取り残さない」をスローガンに2030年までの達成を目指しています。
17の目標です。この表をご覧になった事がある方も多いのではないでしょうか -画像出典:国連開発計計画(UNDP)-
SDGsは目標であり、ESDはSDGsを達成するための方法と言えます。
中部ESD拠点において、ESDを具体化した活動が、これから紹介する中部サステナ政策塾です。
〇中部サステナ政策塾とは
20代~30代の若者を集め、座学・ワークショップ・フィールドワークを通じ、地域で「持続可能な開発・発展のための教育」を立案・推進出来る人材(ポリシー・メーカー)を育成する活動です。
この記事を書いている私も、2019年度に塾生として参加させてもらいました。
塾生には、大学生・会社員・公務員・市議会議員など、様々な立場の人間が集まっています。
2019年度は、SDGsの17目標それぞれに、地域課題を反映させたローカルターゲットを設定し、その具体的な達成方法を検討する事がテーマでした。
これはSDGs目標の「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」のローカルターゲット原案です。このようなワークショップを、SDGsの17目標それぞれに行いました。
今年の2月22日に「SDGsフォーラム」が開かれ、政策塾の成果発表が行われました。
塾生だけでなく、地域課題の解決に向けて活動される方々も発表し、活動の共有・交流も兼ねた発表会でありました。
1人当たり8分の持ち時間が与えられ、分科会というかたちで17の開発目標にテーマを分け、各フロアにて各々の活動をプレゼンしました。
私は、SDGsの10番「人や国の不平等をなくそう」の担当だったため、社会のレールから外れてしまった方を支援する事も、不平等解決への手段の一つと考え、momoの融資先である「Cafeスマイル」の取り組みについて発表しました。(塾生は、SDGsの目標毎に担当が割り振られていました)
発表後は、SDGsの目標毎にグループディスカッションを行い、各グループで出た結論を基に全体討論が行われ、様々な立場から議論が交わされました。
グループディスカッションの様子
私自身も発表者であり、他フロアの発表をゆっくり拝聴出来なかったのが残念でしたが、一番印象に残った内容は「まずは各々の活動を知ってもらい、仲間を作るのが大事」という事です。
これはmomoレンジャーの活動にも通じる事であり、融資先それぞれの活動を知ってもらう事は、momoレンジャーの活動の一つである「情報発信」に大きくつながっています。
融資先の取り組みを発信し、社会的認知を上げ、協力者を増やしていけるよう、ネットワークづくりが大切だと感じられる、今回の発表会でした。
〇今後の活動
中部ESD拠点では、活動を更に発展させるため、地域のSDGsを推進するネットワーク「中部SDGsデザイン会議(仮称)」の設立に向け動き出しています。
SDGsの17目標それぞれに「100人委員会」を設置し、2019年度の政策塾で作成したローカルターゲットをさらに検討し、具体化に向けた連携を目指しています。
今後の中部ESD拠点の活動からは、目が離せません。個人的にも今後の動きを注視していきたいと思っています。
〇感想
2019年6月より約8か月間、私も塾生として参加しました。
地域の課題と向き合う事で、名古屋へ引っ越して日が浅い自分にとっては、より地域を知るキッカケになりました。
また、大学生など様々な立場の方と、地域の課題について考え、議論出来たことは新しい発見も多く、とても有意義な8か月間だったと思います。
2020年度は新型コロナウイルスの影響で、政策塾の活動は未定ですが、オンラインでの開催などを検討しているそうです。
興味のある方は、是非塾生になってみてはいかがでしょうか。
2020.06.05
momoレンジャーのあーちゃんです。
みなさん、元気にお過ごしですか。
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、政府が2月16日に不要不急の外出自粛を呼び掛けてから 5月25日に緊急事態宣言が全面解除されるまでの100日間、
私たちの生活は一変しました。
私、あーちゃんの会社は交代勤務となり、子供の保育園は休園、妻の育休明けからの職場復帰は5月から7月へ延期となりました。
行きつけの飲食店や服飾店はお休み。子供とよく行っていた公園も休園だったり、遊具の一部には規制線テープがされました。
(空き箱に巣ごもりする私の子供たち)
経済的な影響はリーマンショック、東日本大震災を超え、とくに外食、アパレル、観光業界は大きな打撃を受けました。
momo融資先「就労体験カフェ Cafeスマイル」も3月に入ってから急激に売上が落ち込みました。
Cafeスマイルは一見普通のカフェと変わりありませんが、不登校やひきこもり、ニートの方がお仕事体験できることから、就労支援の場にもなっています。
Cafeスマイルを通して外食業界で起きていたこと、飲食店が何を思い、考え、いかに感染症と闘ってきたのか、をお伝えしたいと思います。
・『3月18日 Cafeスマイルを訪問』
政府から外出自粛要請が出て1か月。
オーナーの廣瀬さんからは「3月に入ってから売上が半分以下に落ちている」と聞いていたので、落ち込んでいるだろうな と思っていましたが、訪問してみると、普段と変わらない、いつもの明るい廣瀬さんでした。
売上不振の打開策として、モーニングやテイクアウトを始めたり、休日だった日曜日も営業したり、ファンクラブ(優待制度)の立ち上げを検討したりと、さまざまな取り組みをしていました。
(出迎えるクマさんの合言葉とモーニングの様子)
(テイクアウトの案内チラシ)
バーテンダーの世界大会に出場し、数々の困難や修羅場を経験してきた廣瀬さん。
「やれることはやって、どんな結末になっても受け入れる。あとはどんなに暇でも来てくれたお客様に感謝して、笑顔で過ごす。」
廣瀬さんのこの言葉に、
経営者としての覚悟、逆境でも変わらない意思の強さを感じました。
みなさんもご存知のように、ここから感染症は拡大し、経済環境は更に悪化していきます。
・『4月16日 Cafeスマイルを再訪問』
前回の訪問から1か月。
この日は愛知県からの休業要請の前日で、私が働いている商業施設も翌日から全店休業が決まり、先の見えない感染症収束に、私自身大きな不安を感じていました。
Cafeスマイルでは前回の打開策に加え、カフェパスのクラウドファンディング「カフェ文化を救おうプロジェクト」への参画、飲食類の前売りチケットの販売、大家さんへの家賃交渉と、周囲を巻き込んだ取り組みもしていました。
(クマさんの絵が可愛い前売り券チケット、私もドリンク券を購入しました)
店内での飲食は控え、事前に注文していたお弁当を受け取り、廣瀬さんから近況を伺いました。
「先行きが見えないことに不安を感じている。」
飲食店経営者の半数以上が、潰れてしまう事態をリアルに感じていると聞きます。
「政府の支援策が分かりづらく、どうやって調べたらいいか分からない。」
雇用調整助成金、持続化給付金、休業協力金、納税の猶予措置etc…
各々が別申請で非常に分かりにくく、手続きを待つ間に資金繰りに行き詰まります。
「誰もが大変な状況の中、お店に来て下さるお客様、お弁当を買いに来て下さるお客様、遠くで応援してくれているお友達、みんなに感謝の気持ちでいっぱいの毎日です。」
この困難に立ち向かう事業者の多くが、同じような思いを持っているのではないでしょうか。
・『最後に』
5月25日 政府は緊急事態宣言を全面解除しました。
愛知県は、独自の緊急事態宣言を5月26日で解除、一部継続していた休業協力要請も5月末日で解除することとしました。
一部で感染症収束の兆しは見えてきましたが、東日本大震災の時は、震災から3か月後の6月に倒産はピークを迎えました。
私は、金融業界の最前線でリーマンショック、東日本大震災を経験しましたが、短期間でここまでの景気の悪化は経験がありません。
多くの事業者にとって、資金繰りに予断を許さない状況が続いています。
一日も早い感染症収束と、事業者が安心して事業活動に専念できる日が来ることを願っています。
(momoレンジャー あーちゃん)
2020.05.31
momoレンジャー兼理事のまなみんです。突然ですが、みなさんはどんな体勢で本を読んでいますか?多くの方は座って読んでいると思います。私も以前は座って読んでいました。
■読書と読む体勢について
ステイホームで近場の外出もままならなかったゴールデンウィーク。
私は多くの時間を読書に費やしました。ゴールデンウィーク期間中のある日、「一日で一冊の本を読み切る!」と決意した私は、部屋に置かれているありとあらゆる椅子に座り、飽きては別の椅子へと移動を繰り返し、床に座ってソファーに本を置いてみたり、休憩してみたりしながらやっと目標の一冊を読み終えました。
達成感はありましたが、正直とても辛かった…。
■歩きながら読書法を発見!
しかし、そうしているうちに気づいたのです。
歩きながらならずっと読んでいられる!!そう、歩きながら部屋を行ったり来たりくるくる動きながら読んでいると、あまり辛さを感じずに読書ができることに気づきました。ただ歩きながら読書するだけ。この歩きながら読書法は私にとっては大発見でした。
どうして誰も教えてくれなかったのでしょうか!もっと早く教えてもらっていたら、私は違う大学に入っていたかもしれません。でもこれは自分のせいでもありました。
■あらゆるトラワレ
座学という言葉から連想されるように、学習とは座って行うものだ。という固定観念が、私の中に強くありました。立ち読みすることは悪いことだ。という教えもありますし。
でも、こういうことって、たくさんあるのではないでしょうか。一人一人体に合う食べ物が違うように、一人一人インプットしやすい方法は異なると思います。
■角度を変えてみよう
休校やオンライン授業が話題となっている今日、いま一度、いつもと違う学習法を試してみてはいかがでしょうか。私も部屋でうろうろしながら、自分が知らず知らず抱えているトラワレについて考えてみようと思います。
(momoレンジャー兼理事 まなみん)
2020.05.25
こんにちは!momoレンジャーのこにたんです!
名古屋は緊急事態宣言が解除されて、一週間が経ちました。
飲食店やショッピングモールにも少し人が戻ってきたかなと感じています。
とはいえ、イベントが中止されたり、海外旅行できなかったりと、
まだまだ元通りというわけではないですね。
早く元の生活に戻れることを祈っています。
さて、今回は海外に住んでいる友達に聞いた、海外のロックダウン生活の様子をお伝えします。
★ベルギー
ベルギーでは3月12日からロックダウンが始まりました。
イベントは中止され、飲食店も美容院も営業禁止、会社は在宅勤務になりました。
私の友達も、もう2カ月ほど在宅勤務をしています。
この2カ月間、会社の同僚には一度も会っていないそうです。
〇ロックダウン中の外出
ロックダウン中は、スーパーなど生活に必要な買い物と運動しかできませんでした。
ただし飲食店のテイクアウトは許されているため、日本食料理店でお弁当を買うことはできます。
スーパーは入場制限をしているため、写真のように距離を空けて並ばなければなりません。
〇マスク
元々ベルギーでは、マスクをつける習慣がありませんでした。
5月4日から外出制限を段階的に解除することに伴い、政府は国民にマスクを配布し、公共交通機関を利用する際には、マスクの着用を義務付けました。
また、マスクを着用しないと、店内にも入れません。
その一方で、外でマスクをつけている人はほとんどいません。
(5月中旬の町の様子)
〇毎日夜8時になると
医療従事者に感謝を伝えるため、皆がバルコニーやベランダに出て来て、拍手をするそうです。
最前線で戦っている医療従事者も励まされ、拍手を送る住民達にも一体感が生まれる。
温かい気持ちになる、すてきな行動だなと思いました。
★ニュージーランド
ニュージーランドでは、3月26日からロックダウンが始まりました。
死者も出ていない段階での、早い決断でした。内容も厳しく、教育機関は封鎖され、スーパー・病院などの生活に不可欠なサービスのみが営業可能となりました。
〇スーパー
スーパーでは感染を防ぐため、以下の対策がとられています。
・入店までは、間隔をあけて並ぶ。
・現金は使えず、クレジットカードのみ使用可能。
・手袋とマスクを着用する。
・入口と出口ではアルコール除菌をする。
・一度手に取った野菜やフルーツは購入しなければならない。
ロックダウンのレベルが1番厳しかった時には、家族のうち1人しかスーパーにはいけませんでした。
徹底した感染対策が取られているようです。
〇散歩する人を励まそうと
お庭にイースターの飾りをする家もありました。
かわいいイースターエッグを見ると、いやされますね。
〇日本に帰るには
ニュージーランドから日本への直行便はなくなってしまい、オーストラリアかアメリカ経由でしか日本へは帰れません。
また、その飛行機も当日キャンセルされてしまうこともあるので、なかなか日本へ帰れない状況にあるそうです。
私の友達は4月に日本に帰る予定でしたが、今もまだニュージーランドにいます。
早く日本に帰れるといいなと思います。
ベルギーもニュージーランドも日本に比べると、厳しい外出制限をしていたことがわかりました。
ワクチンが開発されていないので、外出制限がウィルスの感染を防ぐ唯一の手段であり、実際に感染拡大は抑えられつつあります。そのことは喜ばしいことです。
しかしその一方で、人と人との接触が、ほとんどなくなってしまいました。
私自身も、友達にも会わず、会社にも行っていませんでした。
高齢な祖父母にもしばらく会っていません。
何か問題を抱えている人がいる時、普段だったら会社の人や近所の人が異変に気付くかもしれません。
しかし皆が家にこもっていると、気づきにくくなってしまうと思います。
なので、家族や友達、知人にいつもより頻繁に連絡を取るようにしようと思います。
2020.03.08
こんにちは。
momoレンジャー兼理事のまなみんです。
突然ですが、私には父方の従兄弟が4人います。
全員名古屋出身で、内2人は同じ小学校出身。近くに住んでいることもあり、子供の頃から毎年正月や法事で顔を合わせてきました。
幼い頃の正月は、毎年私の家に親戚一同が集まり、子どもたちはお年玉代わりのおもちゃをもらい、大人は浴びるようにお酒を飲んで、大声でどんちゃん騒ぎながら、おせちや鍋を楽しくつついたりしていました。
一番歳の若い従兄弟が大学を卒業したことで、毎年恒例行事になっていた正月の集まりは、2年前に開催されなくなってしまいました。
それでは寂しいので、従兄弟だけで毎年正月に飲み会を開いています。
その名も「いとこ会」。
私たちは親の年齢が近いこともあり、階段のように一つずつ年齢が違います。
大人になった今でも、「いとこLINEグループ」を作るほど仲がいいです。
私にとっては普通のことも、世間では特殊なことのようで、いとこ会の話をすると珍しがられます。
■そもそも親族は何のためにいるのか?
核家族化が進んだ昨今では、親族とは葬式でしか会わないという方も多いみたいです。
自分の従兄弟が、どこに何人いて、どんな仕事をしているのかを知らない方もいると聞きます。
あまり考えたことはないですが、そもそも親族とは何のためにいるのでしょうか。
■10年ほど前の事件
内田樹さんは、こう言っています。
―ある大企業に勤めていた独身サラリーマンが失職したあと、一気にホームレスまで転落して、寝泊りしていたネットカフェに放火するという事件を起こしたことがありました(もう覚えてないでしょうけれど)。
僕はその人の「失職」から「ホームレス」までのコースのシンプルさと、所要時間の短さに驚きました。
彼には両親が残してくれたマンションがあり、当座はそれを売った金で暮らしていたのですが、すぐに底をつき、そこからネットカフェ難民になるまでさしたる時間はかかりませんでした。
失業後のリスクヘッジをしたのは「親が残した資産」です。広い意味での親族関係がふつうは人間が社会的に孤立することを防いでいる。
でも、たぶん彼の場合は「おじさん・おばさん」とか「いとこ」たちとはほとんど付き合いがなかったんだろうと思います。
「親族なんだから助け合わないと」というような相互扶助義務を感じる親族がいなかった。
少し前までなら、そういう親族を訪ねて「なんとかしてください」と頼めば、面倒を見てもらえた。―
■社会的包摂としての親族
―親族とは別に、こういう親族がいると「自分らしく生きられる」とか「幸福になれる」とかいう個人的幸福のために形成されているわけではありません。
人が無一物で路頭に迷ったときのセーフティネットとして存在するのです。―
『社会的包摂の一部として結婚があり、血縁や婚姻によって縁を持った集団=親族が大きな“かぞく”として強靭な社会的セーフティネットになる。』
彼の意見は頷けます。
私の親族に、現在身体的に調子の優れない者がおります。
優れない時こそ親族で助け合う、私は、そういった関係性を大切にしたいと思っています。
経済も環境も不安定。なかなか当てにできるものがないだからこそ、親族の縁を温めておくのはいいことなのかもしれません。
みなさんも来年は「いとこ会」を開いてみてはいかがですか。
momoレンジャーまなみん
(参照:「困難な結婚」内田樹著)
感想:親族とは。身内とは。”かぞく”について考えるいい機会になりました♡