
2016.05.31
2016年4月29日(金)から30日(土)にかけて、GIGASTAR®「都会と山間地域を星でつなぐ 星空ワークショップ in 郡上」が行われました。このイベントは「NPO法人こうじびら山の家」との協働で行われました。「都会と山里を星でつなげる」とは、どのようにに行われるのか、期待を胸に参加してきました!
会場となった「こうじびら山の家」のきーちゃんこと北村さんは、momoの融資先第1号で、momoが実行委員団体として参画する「東海若手起業塾」の第一期生でもあります。GIGASTAR®の間瀬さんがお勤めのブラザー工業は、「東海若手起業塾」の協賛企業として起業家支援を続けており、これまでも会社ぐるみで「こうじびら山の家」で活動する機会もあったそうです。この場所でイベントができるのがとっても嬉しそうな間瀬さんと、きーちゃんの愉快で楽しいあいさつの後、いよいよ星座早見盤作りにとりかかります。
星座早見盤作成キットの説明を受けながら、土台となる黒い段ボールを組み立てます。既についている折れ線にそって折ればいいのですが、形がややこしく、間瀬さんのお話しを聞き逃すと、わけがわからなくなってしまいます。このキットは小学4年生以上が対象だそうですが、ワークショップ後のアンケートでは6年生以上に変えるべき、との意見があったとか。普段使わない部分の脳みそを一生懸命使って、土台を作り上げました。
さて、次は星座早見盤の本体に取り掛かります。GIGASTAR®の星空作成は、シートに穴をあけてシールを貼って減光させるという作業が基本です。これを何度も繰り返すことによって、明るい光と暗い光との奥行きがある綺麗な星空ができあがります。その作業はプラネタリウムのような大きな空であっても、早見盤のような小さな空であっても変わりません。全体の作業の中で、時間内に終わらなかったり、LEDテープが断線したりと問題も発生しましたが、同時に参加者(小学校低学年くらいの子!)の「発明」を取り入れて改良することもできました。
実は、こうした参加者からの意見や実際に体験してみたときの反応、改善のアイデアを得ることも、今回のイベントの「ねらい」のひとつでした。ねらいを達成でき、満足そうな間瀬さん。イベント終了後、すぐに反省会を行っていたのが、印象的でした。
夕食を食べたら、いよいよ郡上の星空の観測です。晴天で、月がなく、風もない好条件の夜空でした。まずは、星座を見つけるときに役立つ春の大曲線、春の大三角の説明から始まります。髪の毛座、かんむり座、ふたご座、北斗七星のお話しを聞きつつ、いよいよ望遠鏡をのぞいていきます。
ブツブツしているように見える球状星団や、北斗七星のアルコルとミザールという二重星、子持ち銀河(M51)、木星の4つの衛星や縞模様、遅い時間には白鳥座のアルビレオも見ることができました。アルビレオは黄色と青色の美しい二重星で、宮沢賢治「銀河鉄道の夜」では、トパーズとサファイアと描写されています。そのほかにも明石の天文台の話や、ガリレオと木星のこと、M51のMは何なのか、など興味深い話をいろいろお聞きしました。
投影式のプラネタリウムでは、天の川を望遠鏡で覗いても、細かい星はつぶれてしまって見えないそうです。自分で作るGIGASTAR®の天の川も、少し距離をとると、ぼんやりと明るくしか見えません。けれど、そこを望遠鏡で見てみれば、ひとつひとつ、自分の手であけた星があります。そうして実際に天体観測に行って夜空を見あげて、自分のあけた輝く穴――いいえ、ひとつひとつ輝く星を見ることができたならどんなに楽しいでしょう。今後、そういった想いを形にするためのモデル事業の実施も検討している、とのことでした。
momoの融資完済を記念したイベントが、2016年8月27日に名古屋で行われる予定です。本イベントでは、今回のワークショップで得られた経験をもとに、さらにバージョンアップした内容になる予定です。夏休み最後の週で、自由研究に困っている家族連れの方々や、星空好きな人等、たくさんの方々にGIGASTAR®を体験していただきたいと思っております。
今回のワークショップ中でも大いに進化したGIGASTAR®、次はどんな星空を見ることができるでしょうか。(なかむ)
2016.05.31
去る3月1日、名古屋市名東区牧の里に、二ヶ所目の事業所ができました。バドミントンやなわとびができるぐらい広い場所で、子どもたちがのびのびと遊べるようになりました。口コミやホームページ経由で、来る子どもたちはどんどん増えています。名古屋市以外に、日進市、瀬戸市、長久手市など、広い地域から子どもたちは通っています。
また4月から、2ヶ月に1回の予定で、名古屋国際センターにスタッフが訪問しています。外国につながる障がいを持つ子どもたちへ運動の機会を提供しています。外国の子どもたちにも、とても好評ですよ!(みゆき)
2016.02.28
momoと共に10周年を迎えた『momo通信』。この機会に、過去10年分の『momo通信』をもとに、創立時を知らない現役momoレンジャーたちが想像力を働かせながら、momoの歴史を振り返ってみました。なお、この特集は前後編に分け、今号では創立時から5年を振り返ります。(堀)
■momo創立~地域リソース掘り起こし期
<vol.0(創刊準備号)>
よしみ:田中優さんときむとの対談だ!
たつや:今でも「田中優さんの本を読んでmomoを知った」と言ってくれる人いますよね。
よしみ:いるいる! すごいなあ、歴史の出発点って感じだなあ。
<vol.1~8>
さがわ:この毎号連載の「momoなひと」って何だろう? どうも出資者だけじゃなさそう。
よしみ:地産地消やエコな取り組みをしているお店と、そのお店に関わる人を取り上げているみたいだね。
たつや:当時momoにはまだリソースがなかったから、こういう企画でどんどん訪問して、地域のリソースを掘り出していこうとしていたんでしょうね。よしみ:まだ発信できるネタがmomoの中には無かったから、外にネタを探しに行っていたってことかな。あわよくば融資できる事業者も見つかればいいなっていう感じだったのかもね。
たつや:あと、この時期のmomo通信って、お金についての話題がたくさん書かれていますよね。地域金融とか。
よしみ:そう、今読んでも勉強になるよね。
■「地域金融の情報誌」から、「会報誌」としてのmomo通信へ
<リニューアル企画書(2009年5月31日付)>
たつや:momoのコミュニティーができてきたんですね。「momo通信を会報誌として位置付ける」え、今までは会報誌じゃなかったんだ! たしかに今までのは情報誌っぽかったですもんね。これをもっと突き詰めていくと、“ちょーおもろい地域金融雑誌”みたいな感じになるんでしょうね。そっちの方が面白いかもしれない(笑)
よしみ:うん、情報誌のほうが面白いと思う(笑)。でもその分、勉強も取材先開拓もずっとし続けなきゃいけないから、大変だったのかもね。
<vol.13>
さがわ:これがリニューアル後だね。
たつや:お店紹介がなくなった。momoのリソースを紹介したり、momoの内部情報を発信する会報誌に変わっていますね。逆に言うと、ここまでは融資先やmomo内部の情報ってあまり紹介していなかったってことなんですね。
“地域金融やお店・人を紹介する情報誌”から“会報誌”への大転換があったんですね。後編は、東日本大震災後の変化に迫ります。
→特集:『momo通信』の10年をレンジャーが振り返ってみた(後編)
(よしみん)