■「この場所があって本当によかった。Cafeスマイルがなかったら今頃どうなっていたかわからない。」
―融資先 Cafeスマイルしゅうろうしえん取材報告― (レンジャーまなみん)
4月半ばにレンジャーひらっちと、お店に伺いました。お昼すぎに伺いましたが満席!こんなご時世ですが元気に運営されています。スマイルメンバーも若い男性がお一人手伝っていました。
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ランチタイムが落ち着いたタイミングで、代表の廣瀬さんにお話を伺いました。
―この頃、momoの元理事でデザイン事務所を経営している藤岡さんがイベントに関わってくださっていて、こないだコミュニケーション講座を開催してくれました。参加者がペアになってインタビューをし合い、一枚のカードに他己紹介をまとめていくもので、とても好評だったため、次回開催も予定しています。
最近嬉しかったことは、不登校や引きこもりだったスマイルメンバーが4名通信制高校に通うようになったことです。中には状況の浮き沈みがある子もいますが、みんな少しずつ明るい方向に進んでいます。そうそう。こないだ大学を休学していたメンバーが大学の研究室で就職する!といういいニュースもありました。とても嬉しかったです!―
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この日は、取材中たまたまお店に訪れた、ご近所の稲葉さんにもお会いすることができました。自身も福祉の仕事をしているという稲葉さん。息子さんもスマイルメンバー出身で、「この場所があって本当によかった。カフェスマイルがなかったら今頃どうなっていたかわからない。」とお話しされていたのが印象的でした。
中間支援の為、現場を持たないmomoでは、現場の支援者まではお会いすることが出来ても、なかなかサービスを受ける当事者の方や、ましてや、そのご家族にお会いする機会もあまりありません。今回はラッキーな事に、当事者のご家族のお話を聞くという貴重な体験ができました。
取材全体を通して改めて、行政サービスからこぼれ落ちてしまう当事者を支援する為にも、このような柔軟で汎用性の高い、ゆるーくつながり合えるカフェスマイルのような民間の場の重要性を感じました。
行政サービスは当事者への支援はあっても、なかなかその当事者を日々支えているご家族や周りの方までは、支援が行き届かないことが多いと聞きます。当事者の方だけでなく、当事者を支える周りの方が痛みを共有できたり、「たすけて!」が言い出せる場を地域で紡いでいくことがこれからの社会には必要です。自然と集まる声なき声を優しく受け入れるCafeスマイルのような民間の場を絶対になくしてはいけないと思いました。
レンジャー まなみん