momoレンジャーのあーちゃんです。
みなさん、元気にお過ごしですか。
新型コロナウィルス感染拡大に伴い、政府が2月16日に不要不急の外出自粛を呼び掛けてから 5月25日に緊急事態宣言が全面解除されるまでの100日間、
私たちの生活は一変しました。
私、あーちゃんの会社は交代勤務となり、子供の保育園は休園、妻の育休明けからの職場復帰は5月から7月へ延期となりました。
行きつけの飲食店や服飾店はお休み。子供とよく行っていた公園も休園だったり、遊具の一部には規制線テープがされました。
(空き箱に巣ごもりする私の子供たち)
経済的な影響はリーマンショック、東日本大震災を超え、とくに外食、アパレル、観光業界は大きな打撃を受けました。
momo融資先「就労体験カフェ Cafeスマイル」も3月に入ってから急激に売上が落ち込みました。
Cafeスマイルは一見普通のカフェと変わりありませんが、不登校やひきこもり、ニートの方がお仕事体験できることから、就労支援の場にもなっています。
Cafeスマイルを通して外食業界で起きていたこと、飲食店が何を思い、考え、いかに感染症と闘ってきたのか、をお伝えしたいと思います。
・『3月18日 Cafeスマイルを訪問』
政府から外出自粛要請が出て1か月。
オーナーの廣瀬さんからは「3月に入ってから売上が半分以下に落ちている」と聞いていたので、落ち込んでいるだろうな と思っていましたが、訪問してみると、普段と変わらない、いつもの明るい廣瀬さんでした。
売上不振の打開策として、モーニングやテイクアウトを始めたり、休日だった日曜日も営業したり、ファンクラブ(優待制度)の立ち上げを検討したりと、さまざまな取り組みをしていました。
(出迎えるクマさんの合言葉とモーニングの様子)
(テイクアウトの案内チラシ)
バーテンダーの世界大会に出場し、数々の困難や修羅場を経験してきた廣瀬さん。
「やれることはやって、どんな結末になっても受け入れる。あとはどんなに暇でも来てくれたお客様に感謝して、笑顔で過ごす。」
廣瀬さんのこの言葉に、
経営者としての覚悟、逆境でも変わらない意思の強さを感じました。
みなさんもご存知のように、ここから感染症は拡大し、経済環境は更に悪化していきます。
・『4月16日 Cafeスマイルを再訪問』
前回の訪問から1か月。
この日は愛知県からの休業要請の前日で、私が働いている商業施設も翌日から全店休業が決まり、先の見えない感染症収束に、私自身大きな不安を感じていました。
Cafeスマイルでは前回の打開策に加え、カフェパスのクラウドファンディング「カフェ文化を救おうプロジェクト」への参画、飲食類の前売りチケットの販売、大家さんへの家賃交渉と、周囲を巻き込んだ取り組みもしていました。
(クマさんの絵が可愛い前売り券チケット、私もドリンク券を購入しました)
店内での飲食は控え、事前に注文していたお弁当を受け取り、廣瀬さんから近況を伺いました。
「先行きが見えないことに不安を感じている。」
飲食店経営者の半数以上が、潰れてしまう事態をリアルに感じていると聞きます。
「政府の支援策が分かりづらく、どうやって調べたらいいか分からない。」
雇用調整助成金、持続化給付金、休業協力金、納税の猶予措置etc…
各々が別申請で非常に分かりにくく、手続きを待つ間に資金繰りに行き詰まります。
「誰もが大変な状況の中、お店に来て下さるお客様、お弁当を買いに来て下さるお客様、遠くで応援してくれているお友達、みんなに感謝の気持ちでいっぱいの毎日です。」
この困難に立ち向かう事業者の多くが、同じような思いを持っているのではないでしょうか。
・『最後に』
5月25日 政府は緊急事態宣言を全面解除しました。
愛知県は、独自の緊急事態宣言を5月26日で解除、一部継続していた休業協力要請も5月末日で解除することとしました。
一部で感染症収束の兆しは見えてきましたが、東日本大震災の時は、震災から3か月後の6月に倒産はピークを迎えました。
私は、金融業界の最前線でリーマンショック、東日本大震災を経験しましたが、短期間でここまでの景気の悪化は経験がありません。
多くの事業者にとって、資金繰りに予断を許さない状況が続いています。
一日も早い感染症収束と、事業者が安心して事業活動に専念できる日が来ることを願っています。
(momoレンジャー あーちゃん)