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顔の見える関係づくりと、出資者の想い 〜出資者インタビュー vol.4〜

7月のmomo定時総会より早4カ月、これからのmomoのキーワードとなった”顔の見える関係づくり”。その動きは少しずつ、しかし確実に見え始めてきている。

この記事を通して、出資者の方々とレンジャーの関係がより親密になり、出資者とレンジャー双方が融資先との関わりを深めていくことにつながっていったら、これほどうれしいことはありません。

という前置きをして、本題に入っていきます!

毎日のように降っていた雨も止み、冷え込んだ風が吹き始めた10月半ば、私は彼ととあるスタバで出会いました。

彼は崎 大樹(さき たいじゅ)さんという方で、3年前までmomoレンジャーとして約5年間momoの活動に携わり、現在は建設関係の仕事をしていて、momoとは出資者という立場でつながっています。

互いの自己紹介も終え、早速崎さんへのインタビューは始まりました。

-崎さんとmomoの関係について聞きたくて、momoを初めて知ったのはいつですか?

momoについて知ったのは、立ち上げ前の時で、まだ私が愛知県内の学校に通っていた時だったと思います。とあるご縁で知り合ったりゅーちゃん(現在momoの副代表理事である坂本竜児(さかもとりゅうじ)さん)から、NPOバンクを立ち上げるといったような話を聞いていました。その当時はボランティア界隈(当時はNPOという言葉もまだ自分の中に浸透していなかったような気がします)で金融機関を立ち上げるなんてできっこないと思っていたし、その意義にもピンと来ていませんでした。

進学に伴い、4年間名古屋からは離れている間、進学先で主に環境問題やまちづくりなどの活動に取り組んでいたのですが、その過程では活動における資金的な面に関する問題点を認識する機会も多々ありました。就職で名古屋に戻って、昔のコミュニティーの集まりで再開した後輩がmomoで活動していることを知り、当時のことを思い出したのと、学生時代に感じていた問題意識から活動に参加することにしました。

-なるほど、偶然とは言え運命的な出会いですね!

 momoとの関わりで、特に魅力に感じていたことはありますか?


「意外性」です。momoでは自分の知らない分野、思いもつかなかった問題点に取り組んでいる方とも関わりを持つことができ、ともに活動していたレンジャーの皆も自分とは違うバックグラウンドや活動への動機を持っていたので、職場とは違い多様な方に触れ合える機会は魅力的でした。

-確かに、社会やNPOの話題で盛り上がれる人とのつながりは、日常生活ではなかなか作れないですよね。
 最後に、いま出資者という立場となり、momoについて思うことや期待することがあれば教えてください!


 momoの理念は大事にしつつ、今の社会環境の中でmomoはどんな役割を果たせるのかを考えながら活動していってもらいたいと思います。
 活動していた当時、「個人融資勉強会」のような形で個人融資についての勉強会に参加させてもらう機会がありましたが、その時の議論で出たアイディアなどはクラウド・ファンディングの登場で社会的には機能しているように感じます。
 当時のmomoの中で、自分ではそういうシステムや仕組みを構築できませんでしたが、クラウド・ファンディングの登場やそれを支えるシステムのおかげで、寄付やちょっとした支援のための出資がし易くなる環境はかなり整ってきているように感じています。
 momoの理念にはまだ共感するところも多いので、今の社会環境の中でmomoの果たせる役割を考えながら活動に取り組んでいってもらいたいと思っています。


 momoについて期待することとしては、出資者の方と融資先をつなごうとする試みについてです。自分が活動していた時にも感じていましたが、参加している方が特定の人に偏っているような印象はありましたし、実際にmomo側からコミュニケーションの取れる出資者の方というのは限られていたようにも感じます。時間や活動に従事できるレンジャーの人数など、リソースが限られてしまう面はあると思いますが、自分を含めて、出資者の方がmomoに望んでいることを届ける試みは続けてほしいですね。

 あと、期待したいことは「発信力」。話が戻るようですが、時代の流れと共に環境も大きく変わってきているように思います。そのような中で、momoのような組織は規模は小さく、動きも機敏ではないかもしれませんが、さまざまな取り組みに関わる中で見えてくるものを届ける力はまだまだ必要とされていると思います。存続のために活動を続ける必要もないと思うので、昨今のmomoを取り巻く環境の中で一つの役目を終えたとmomoに関わる人たちが感じるのであれば解散するのも一つの手だとも思うので、活動を続ける限りはmomoに関わる人たちがmomoの何に期待しているのか、それを常に踏まえながら活動していってほしいですね。

-「誰にどんな情報を届けるかを明確にして、もっとmomoの良さを発信していきたい。」

崎さんとお話させていただき、そんな思いをふつふつと抱きました。
ありがとうございました!