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【お披露目イベントレポ】岐阜の有機農家と名古屋のオーガニック市主催者に聞く「有機農業のリアル」

こんにちは、momoレンジャーのはるこです!
7月8日に、新融資先の五段農園のお披露目会を行いました。

 

今回のイベントには、フェアトレードに関わる大学生、定年後に農業に取り組むことも考えているご夫婦、移住に興味のある若者など、さまざまな興味をもった方が参加していました。

 

〇そもそも有機農業って?

 

まず最初は、五段農園代表の高谷裕一郎さんの事業紹介からスタートです。

 

高谷さんが岐阜に移住したきっかけや、今取り組んでいることをお話して頂きました。

 

 

中でも力を入れて話していたのが、「有機農業」についてです。

高谷さんの思う有機農業のキーワードは「循環」。

 

食物連鎖では、エネルギーを植物が吸収するところから、循環が始まります。その植物を草食動物が食べ、肉食動物が食べ、その糞や死骸を微生物が無機物に分解して、それを植物が吸収して… と循環が繰り返されます。

 

食物連鎖の中では自然に起きている循環が、今一般的に行われている慣行農法では、化学肥料によって人工的に作られています。

例えると、人間がサプリメントだけで生きているような状態なんだとか。

 

高谷さんは、有機農法だからこそ、できるだけ自然に近い循環を作ることができるような堆肥や培養土作りに取り組まれています。

 

 

化学的な物質ではなく、わらやおから、米ぬかなど自然のものを混ぜて、微生物の力を借りて堆肥や培養土を作っているそうです。

 

〇オーガニックを「日常」に

 

続いてのゲストは、高谷さんが就農するきっかけとなった、オーガニックファーマーズ朝市村の吉野隆子さん。

 

オーガニックファーマーズ朝市村は、毎週土曜日に栄のオアシス21の地下で行われている朝市。有機農家が、自慢の野菜をより多くの人に届けるために、農家自らが販売を行っています。

 

朝市を運営する上で、吉野さんは「オーガニックファーマーズ朝市村の15原則」を大切にしています。

 

15原則をここで紹介するのは大変なので、その中でも大切な「オーガニックへのこだわり・つながり・畑への入口」を紹介します!

 

 

 

まずは、オーガニックへのこだわり

朝市村に出店する農家の栽培方法は事務局が直接確認をし、「旬産旬消」をモットーにその季節にとれるものだけを販売しています。

 

そして、つながり

朝市村は、農家と消費者のつながる場所ですが、それだけでなく、生産者同士がライバルであり、仲間であるつながりをつくるのもこの場所です。

農業を通して、地域のつながりをより強くしていることも伝わってきました。

 

最後は、畑への入口

近年吉野さんが力を入れて取り組まれている、就農支援のスタートは朝市村でした。

有機就農希望者が、新たな生産者になることができるよう、相談窓口を行っています。

また、朝市村は、就農希望者だけでなく、消費者ボランティアにとして関わっている子どもたちにとっても、畑への入口だといえます。

 

オーガニックファーマーズ朝市村を毎週開催することで、都会に暮らす名古屋の人にも、「オーガニック」というものが日常に感じられることを目指して、吉野さんの取り組みは続いていきます。

 

〇移住して変わったことは「子どもとの時間が増えたこと」

 

続いて、ゲスト2人によるトークセッション。

農業、有機農業の話から、移住の話まで、ざっくばらんにお話しました。

 

 

 

高谷さんが移住した時に苦労したことを聞かれると…

 

「苦労したこと思いつかないんですよね…(笑)」

 

と驚きの回答。地域の人にあたたかく迎えられ、そのつながりの大切さを感じながら生活しているそうです。

 

逆に、良かったことを聞かれると、小学生のお子さんについてお話してくれました。

 

「都会にいたころは、子どもに『今日学校どうだった?』と聞いても、『忘れた』と言って何も話してくれなかったんです。

でも、今は、子どもがランドセルにつけている熊鈴が聞こえると、『お、帰ってきた』というのが分かって嬉しいんです。」

 

子どもがかわいくて仕方がないパパな一面を見せてくれました。

 

〇地域のものを守っていく。

 

トークセッションのあとは、グループに分かれて参加者のみなさんからの質問コーナーです。

 

 

「私の祖父母は農家だったんですが、気候が暑すぎるからと農家をやめてしまったんですが、岐阜は大丈夫なんですか?」との質問に、高谷さんは

「僕が暮らす白川村は標高700mのところにあるので、暑さは大丈夫。。夏と冬の寒暖差が激しいので、果樹が作りやすかったり、濃いお茶がとれたりします。」

 

更に高谷さんは「耕作放棄地が多いから、そこで仲間と一緒に果物の栽培に取り組みたいと思っているんだよね。あと、最近は廃れてきちゃってるけど、お茶の栽培もなくならないようにしたいんだ。」と続け、新たに取り組もうとしていることを熱く語っていました。

 

”地域の仲間とともに、有機農業を大きくしたい。そして、その地域に残るものを残していきたい。”

 

そんな、白川村に生きる高谷さんのリアルな言葉を聞くことができました。

 

〇有機野菜の味は格別!!

 

イベントの最後には、お待ちかねの高谷さんから有機野菜のお土産が…!

 

 

ズッキーニ、キュウリ、ミニキュウリ、万願寺とうがらし、アイコ、フルティカのお野菜セット。

どの野菜もつやつやで、みずみずしくて、とってもジューシーで美味しかったです!!

 

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<momoレンジャー編集後記>

最近は、家の近くにあった畑も田んぼもなくなってしまって、「農業」ということから少し遠ざかっていました。

でも、「食」という生きていくことに必要不可欠な事だからこそ、もっと身近に感じて、こだわってみたいなと思った一日でした!!

何より、高谷さんのお野菜が美味しかったので、オーガニックファーマーズ朝市村に行って、また有機野菜を買ってみたいと思います!

(momoレンジャー はるこ)

 

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五段農園の情報は こちら からご覧ください。

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