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生活習慣を見直す記念日があるってご存知ですか?

みなさんは、6月10日は生活習慣を見直す記念日であることをご存知ですか?

その名も「時の記念日(ときのきねんび)」と言い、671年4月25日、水時計と鐘の音によって初めて時を知らせたという『日本書紀』の記事にもとづき、その日を太陽暦に換算して、定められました。

 

第1回「時の記念日」は1920年のことでした。大正中期という時代背景からもうかがわれるように、衣食住をはじめ社会生活の近代化推進という時代の流れのなかで、とくに時間厳守、時間割による行動規律、時間を節約することによる効率性の向上が近代生活の基本として位置づけられました。

 

そのような中で、この年の1月、伊藤博邦(博文の養子)を会長とし、渋沢栄一らはじめ政官界の有力なメンバーを役員として、文部省の外郭団体として生活改善同盟会という財団法人が組織され、生活改善運動を先導して展開することになりました。(*1

そして、ちょうどこの「時の記念日」の前後に流行っているのが5月病です。そもそも「5月病」というのは、多くは一過性の症状であり、適度な休息などで改善されることがほとんどです。

 

研修を経て5月から実際に仕事を始めるという新社会人の場合、これらの症状が6月に見られるため、「六月病」とも呼ばれます。5月病、六月病のいずれにしても、環境の変化に伴う心身の負担、ストレスが主な原因です。医療機関では「適応障害」「軽度のうつ」といった診断名がつけられることもあります。

 

 

(© 全国健康保険協会(協会けんぽ)ー 4月 未然に防ぐ5月病対策:https://www.kyoukaikenpo.or.jp/g5/cat510/h26/260401

 

 

みなさんは、この時期になるとニュースで5月病が流行していると耳にしたり、なんとなく気分が乗らないときに同僚や友人と5月病かもしれないと冗談交じりで会話をしたりした覚えはありませんでしょうか?

 

何気なく自分は5月病かもしれないと言ってるそこのアナタ、実は、5月病は恐ろしい病気なのです…。

 

 

 

(© 2018 ヘルスケア110番!予防医学の専門家が教える健康管理プロジェクト:https://healthcare110.com/depression/

 

 

 上図は、警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等のデータです。

 

一般的に自殺対策月間として大々的に声を上げて動いているのは3月ですが、実は5月、6月も自殺者数が多い月になっています。GWが明けて、あの人五月病なのかなって感じる人がいたら要注意です。

 

もしかしたら5月病ではなく鬱になっているかもしれません。(ここで出している自殺者数のデータの増減にうつ病が関係していることは、あくまで推測の域を出ないことはご了承ください。)

 うつ病は仕事に過度に打ちこんで疲れを溜め込んだり、人間関係のトラブルなどが原因で誰もがなる可能性がある病気です。生きていれば誰でも起こるような症状なので、一見「ネガティブなだけ」とか、「やる気が出ないだけ」とか、「怠けているだけ」と思いがちですが、早期発見がとても重要になってきます。

 

その初期症状と酷似している5月病はいわばアラートのようなものになります。そこで、この記事を読んでるアナタ、5月病かもしれないと思った方はこのサイトでチェックしてみてください!

(うつ病サプリーうつ病チェック:http://www.utsu-s.jp/check/

 そして、うつ病というのは自分で気づくことがなかなかできない病気です。だからこそ他の人からのサポートが大事になりますが、いざ他の人から「うつ病ですか?」とストレートに聞かれたら肯定しづらいでしょう。

 

そこで、5月病や6月10日の「時の記念日」の話を引き合いにして、生活習慣や時間の使い方の切り口から、うつ病を示唆することをお勧めします。6月10日の「時の記念日」に、社会をよくする第一歩として、うつ病かもしれない身近な誰かを救うための何気ない世間話をしてみてください。

 

【出典】

*1 時の記念日(http://oumijingu.org/publics/index/163/

 

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