春真っ盛りの4月中旬。momoが2月に一般融資を実行したばかりの一般社団法人Fora(読み方は「ふぉーら」、以下Foraと表記)さんに話をお聞きしましたー。取材場所はかつてmomoからの融資を受けた株式会社ランダムネスの市野さんが営むバックパッカーズホステル、グローカル名古屋の1Fにあるグローカルカフェ。融資先の先輩に見守られながら、Fora東海支社代表の塚本さんへの取材は始まりましたー。
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momoレンジャーまなみん(以下、ま)こんにちはー!
Fora東海支社代表塚本さん(以下、つ)こんにちはー!
ま:momo通信でご紹介するのは初めてなので、Foraの紹介をお願いしてもよろしいですか?
つ:はい! みなさん初めまして! Fora東海支社代表の塚本です。本社を東京に置くForaの一事業として、東海支社を立ち上げました。momoさんには東海支社の事業に融資をいただいています。本社と支社は母体となっている団体こそ異なりますが、理念や目指す未来は同じということで、今回はFora全体のお話をさせていただきます。Foraが掲げるスローガンは、「教育を人生に統合していく」です。社会と教育内容とのミスマッチや、場当たり的な将来選択というような教育の問題点がある中で、本当に生徒のこれからの人生の場面で役に立つ教育を目指しています。これまでに高校で約20回の授業(ワークショップ)を開催し、自分なりの判断軸(価値観・哲学)を身につけ、目の前の選択それ自体を楽しみ、納得のいく人生を歩んでほしいというメッセージを高校生たちに伝えてきました。
ま:すごい勢い! 具体的にはどのような授業をしてきたのですか?
つ:自分の「好き」と「適性」を見つけ、自分の未来を考える材料にしてもらうための「自分らしさ」と出会う自己理解プログラムや、「分野クイズ」を通して⾃主的に進路選択を考えるきっかけを提供する分野体験スタートダッシュプログラムなど、多彩な授業を実施しています。「分野クイズ」とは大学で学ぶ各分野のエッセンスをクイズ形式にしたものです。法律、心理、工学、物理、経営、社会学などのさまざまな分野のクイズがあるんですよ。
ま:私、法学部出身なんですけど、例えば法律についての問いだったら、「リーガルマインドとは?」ってこととかだよね? それやりたい! というか私も、高校生の時にそのプログラム受けていたら、もう少し充実した高校生活が送れていたかもしれないな。。
つ:しかも、なんとプログラムは現役大学生が直接行います! 高校生と大学生は生活圏が違うので、普段なかなか話す機会がないと思うのですが、ここでは違います。進路について、年の近いお兄さんやお姉さんになら、先生や保護者との三者面談より気軽に相談できるのではと感じています。ちなみに、ForaのプログラムはForaから事前にレクチャーを受けたプロジェクトマネージャー(名前がかっこいい!)と呼ばれる大学生のみが行うことができます。大学生も学びが多いので、双方に良いプログラムだと感じています。
ま:なるほど! いいことだらけだね。
ま:ところで今日は土曜日なんですが、休日は何をされているんですか?
つ:ギターを弾いたり事業について考えたり散歩したり。基本的にいい意味で公私混同しているので楽しくお仕事をしていることが多いですw
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Foraが目指している教育はアクティブラーニング(主体的な教育)と呼ばれるもので、学習指導要領に最近やっと載ったような、まだまだ歴史の浅い学習方法。日本の高校では先行事例も少なく、当然、関係する事業者も少ない。そんな環境の中、若者たちが立ち上げたForaも例外なく日々多くの課題と向き合いながら少しずつ前進を続けている。課題の中でも大きいのが、教育関係者とのつながりづくりだ。特に教育委員会の巻き込みには苦戦しているよう。最近は協働している教育系民間企業からの紹介のみに頼らず、代表自ら高校に足を運ぶ独自営業にも挑戦しているという。
「大学生のプロジェクトマネージャーが積極的に楽しくやっている状態を目指したい。彼らがわくわくしながら高校生に授業をとどけられるようにしていきたい!」
そう話す代表の塚本さんはまだ25歳と若く、周りにはいつもたくさんのアツイ若者が集い、ワイワイとにぎやか。この地域に住む若者が、自ら自分の住むまちを変えていく。まさにmomoの理念を体現しているような彼ら。Foraはmomoが応援するべく生まれてきた団体といっても言い過ぎではないと思う。まだまだ未熟で若さいっぱいの彼らを、momoだけでなく地域のみなさんも巻き込んで、み〜んなで暖かく力いっぱい育てていきたい。いや、絶対育てなくてはいけない。そう思う。
(まなみん)